「パンケーキスワップ(PancakeSwap)」とは?わかりやすく解説します
「パンケーキスワップ(PancakeSwap)」は、「バイナンススマートチェーン(BSC)」というプラートフォームを利用しているDEX(分散型取引所)です。
取引サービス以外にも、資産をロックする(預ける)だけで報酬がもらえる「ステーキング」サービスなど、さまざまなサービスを提供しています。
今回は、この「パンケーキスワップ(PancakeSwap)」について解説していきたいと思います。
パンケーキスワップ(PancakeSwap)とは
パンケーキスワップ(PancakeSwap)はDEXと呼ばれる仮想通貨(暗号資産)の分散型取引所の一つです。
バイナンスのアプリプラットフォームであるバイナンススマートチェーン上で、動作する代表的なDEXになります。
既存の中央集権型の取引所(CEX)とは異なり、全世界のサーバーで分散管理されています。
パンケーキスワップは、そのDEX内においても手数料が安く抑えられているのが特徴です。
流動性を提供し、流動性プール内に預けておくことで、利息としてCAKEトークンがもらえ、さらにこれをステーキングすればCAKEを増やせます。
パンケーキスワップ(PancakeSwap)の機能
パンケーキスワップで利用できる機能について挙げます。
仮想通貨(暗号資産)同士の交換取引(スワップ)
基本的な機能として、仮想通貨(暗号資産)同士の売買が可能です。
例として、保有しているビットコインなどを別の通貨に交換することが出来ます。
パンケーキスワップでは、通貨を預けてCAKEトークンをもらうことが出来ますが、預ける通貨によってもらえる量が変化するため、スワップ機能でより稼ぎやすい通貨へと交換することも出来ます。
仮想通貨(暗号資産)を預けてCAKEトークンをもらう(ファーミング)
パンケーキスワップの最大のメリットがこのファーミングです。
仮想通貨(暗号資産)を預けてCAKEトークンをもらえることが出来ます。
預ける通貨は2種類の通貨ペアで預けた通貨ペアによって、LPトークンというものを受け取れます。
受け取ったLPトークンをファームに預けることで、時間の経過に応じてCAKEトークンが収穫出来るというような仕組みになっています。
CAKEトークンを預けて仮想通貨(暗号資産)をもらう(シロッププール)
ファーミングで得たCAKEトークンを預けて仮想通貨(暗号資産)をもらう機能もあります。
これをシロッププールと言い、シロッププールでもらえる通貨はバイナンススマートチェーン系の仮想通貨(暗号資産)になります。
パンケーキスワップ(PancakeSwap)の特徴
パンケーキスワップの特徴を挙げていきます。
スマートコントラクトの機能を利用したAMM形式
パンケーキスワップは、「AMM」と呼ばれるプロトコルが搭載されています。
「AMM」とは、一定のルールに従って自動的に取引を実行するシステムを指します。
市場が自律的に流動性を提供してくれるので、中央管理者がいなくてもスムーズに取引が行うことが可能です。
手数料が安い
他の有名なDEXのユニスワップ(Uniswap)等と比較して手数料が安いです。
ユニスワップでは一回の取引で数百円~数千円かかる時もありますが、パンケーキスワップでは数十円で済んでしまうこともあります。
これは、イーサリアムのプラットフォーム上で構築されたDEXではなく、バイナンススマートチェーンのプラットフォーム上で構築されたDEXだからです。
CAKEトークンという独自トークンの発行
流動性プールに仮想通貨(暗号資産)を預けるだけで、利息としてCAKEトークンを受け取ることが出来ます。
プール内にCAKEトークンをステーキングすれば、さらにCAKEトークンを増やせます。
増えたCAKEトークンを自動的に再投資してくれる「AUTO CAKE」という機能があり、流動性を提供するところからの一連の流れを「CAKEを焼く」という表現で呼ばれています。
宝くじがある
「ロッテリ」というサービスがあり、宝くじを購入し、当選した場合に報酬がもらえるサービスがあります。
このチケットは、1CAKEから購入することが出来て一致している番号が多ければ多いほど、その報酬も高くなります。
オリジナルNFTの販売
現在人気急上昇中のオリジナルNFTも発行しています。
これらのNFTは、パンケーキスワップのアプリ上で販売されています。
運営側がNFTの価値が上がっていくのを見込んでいたために、販売当初のNFTは、価値が何倍にも膨れ上がっています。
パンケーキスワップ(PancakeSwap)の今後
パンケーキスワップの将来性について挙げておきたいと思います。
乗り換え需要がある
他の有名なDEXにユニスワップやスシスワップがありますが、これらは、取引手数料がパンケーキスワップより高くなります。
ユニスワップやスシスワップはイーサリアム系のDEXですので、近年のガス代の高騰に代表される取引手数料も上昇傾向が出ています。
手数料というコストの問題はDEX選択の大きな要因になります。
今後もこの手数料の差は簡単に埋まらないことから、パンケーキスワップの躍進が見られると考えられます。
運用利回りが高い
他のDEXよりも利回りが高い言われています。
バイナンススマートチェーンを利用していることの優位性を、存分に発揮しているためと言われています。
利回りの高さは、当然人気の要因の一つとなります。
Liquidity Provider(流動性提供者)の略で、ユーザーがDEXに流動性を提供する代わりに、受け取ることが出来る証明書のようなものです。
基本的に通貨の価値はありません。