仮想通貨(暗号資産)アーベ(AAVE)の特徴

仮想通貨(暗号資産)アーベ(AAVE)の特徴

仮想通貨(暗号資産)「アーベ(AAVE)」とは、DeFi銘柄の一つで、DEX(分散型取引所)の「Aave」で発行されるガバナンストークントークンです。

DEXである「Aave」は「フラッシュローン」や「信用委託」という珍しいサービスを提供しています。

DeFi銘柄でも最近特に注目を浴びている取引所です。

今回はこのレンディングプラットフォームの「Aave」を軸に解説していきたいと思います。

アーベ(AAVE)のアウトライン

発行上限1600万枚
特徴レンディングプラットフォーム
発行開始2018年9月
コンセンサスアルゴリズムプルーフ・オブ・ステーク

Aaveは、レンディングプラットフォームであり、そのプラットフォーム上で使用されるガバナンストークンがアーベ(AAVE)となります。

イーサリアム上のDeFi(分散型金融)の2大レンディングプラットフォームと言われており、現在1,000億円を軽く超える資金がプラットフォーム上にロックされています。

アーベは、分散型のレンディングサービスならではのフラッシュローン(Flash Loan)や信用委任(Credit Delegation)といった独自のユニークなサービスを提供しています。

アーベ(Aave)の特徴

アーベの特徴を挙げていきます。

分散型レンディングプラットフォーム

アーべ(Aave)の基本的な機能がレンディングがあります。

通貨を貸す機能としては、対応した通貨をアーべに預け入れることで、APY(Annual Percentage Yield)に応じた利息を得ることができます。

一方、預入通貨の金額に応じて別な通貨を借り入れ、運用することもできます。

現在約30種類の通貨で借入通貨として選ぶことが出来て、一部の通貨は固定金利・変動金利も選択できます。

フラッシュローン

フラッシュローンとは、借り入れと返済を瞬時に行い担保なしで仮想通貨(暗号資産)を借りられる仕組みを指します。

技術的には、通常それぞれ別のブロックに記録される借入と返済を、一つのブロックで完結させます。

これにより、借入の際に担保を預け入れることなく実行できることとなります。

取引の方法がシステム的に決まっているので、人為的な理由でどちらかが得をしたり損をしたりすることはありません。

Aaveのフラッシュローンで借りられた仮想通貨が返済されなかった場合には、トランザクション自体が無効になるように設計されています。

信用委託システム

信用委託とは、通貨を預け入れた人の信用を別の人に移すことで、その人の借入を可能にした機能を指します。

これにより、貸主はアーべに預け入れた金額分の利息を得ながら、同時に別な人への貸出利息も獲得することができます。

借主のメリットとしては、多額の担保を必要とせずに通貨の借入ができる点です。

通常、このような信用委任には、借主の返済遅延や返済不能リスクが伴いますが、アーべと提携する「Openlaw」により、契約に強制力を持たせることを可能にしています。

アーベ(Aave)の今後

アーベの将来性について挙げておきたいと思います。

ポリゴン上でのSNSプロジェクト

2022年の5月にDAppsのプロジェクトとして、ポリゴンのチェーン上でSNSの新しいプロジェクト「Lens」がローンチされています。

プロフィールを作成することで、それがNFTとなり、「Lens」での50以上のDAppsに活用や開発ができるというものです。

バージョン3のリリースによる6つのチェーンの対応

以前は3つのチェーンのみしか対応していませんでしたが、現在は7つのチェーンに対応しています。

  • イーサリアム(Ethereum)
  • アバランチ(Avalanche)
  • ポリゴン(Polygon)
  • ファントム(Fantom)
  • ハーモニー(Harmony)
  • オプティミズム(Optimism)
  • アービトラム(Arbitrum)

イギリスのFCAからライセンス取得

2020年の8月にイギリスのFCA(金融行動監視機構)よりライセンスを取得しています。

DeFiプロジェクトでは金融ライセンスというのは、まだなかなか取得出来ない状況の中で、かなり厳しいと言われるFCAを取得していることから、信頼性を獲得し、企業向けのレンディング等は増えていくことでしょう。