仮想通貨(暗号資産)の詐欺の種類

仮想通貨(暗号資産)の詐欺の種類

いつの世にも詐欺は存在します。

日本でここ10年ほど横行している、高齢者を狙った電話による特殊詐欺を始め、詐欺師たちは、手を変え品を変え消費者を狙ってきます。

特に仮想通貨(暗号資産)に関しては、比較的新しい投資対象として出てきたものですから、詳しく知らないことをいいことに、あの手この手を使って詐欺を企ててきます。

アメリカでは、半年で約90億円、イギリスでは、約230億円という莫大な金額の被害が報告された時期もあります。

今回は、注意するべき仮想通貨(暗号資産)の詐欺に関して解説していきたいと思います。

仮想通貨(暗号資産)の詐欺が増えているワケ

仮想通貨(暗号資産)の詐欺の件数は日本でも年々増加しています。

その理由は

  • 仮想通貨(暗号資産)の知識が少なく騙しやすい
  • 仮想通貨(暗号資産)の価格が以前のバブル期よりさらに値上がっている
  • 投資家を保護するような規制が仮想通貨(暗号資産)にはほとんどない

ということなどが挙げられます。

仮想通貨(暗号資産)の詐欺の手口の種類

詐欺の種類には多くのパターンがありますが、代表的なものを挙げていきます。

ICO詐欺

ICOでこれから上場予定の仮想通貨(暗号資産)を紹介して出資金を募らせます。

SNSで派手な生活を演出して集客します。

その後、サロンなどのコミュニティなどに勧誘します。

その中で、これから上場予定の仮想通貨(暗号資産)を購入すれば、最低でも100倍になると言う仮想通貨(暗号資産)を魅力たっぷりに紹介します。

その後、出資として、お金を振り込ませたり、ビットコインなどで送金させたりしますが、上場することはなく、担当者とも連絡が取れなくなります。

ロマンス詐欺

マッチングアプリなどで出会い、LINEなどでコミュニケーションを頻繁に取り、口説いて投資に誘うという方法です。

国内外問わずで起きています。

海外では、現金だと送金は難しかったりしますが、仮想通貨(暗号資産)を使うので簡単に送金が出来るようになり、国際ロマンス詐欺は増えています。

ケガの治療費や家庭の事情でお金が必要になったと言って、送金させますが、最近では一緒に投資をして増やそうという事案もあるようです。

プレゼント手数料詐欺

ビットコインなどをプレゼントするという詐欺もあります。

その手口は、「口座確認のために少額のビットコインを送れば、2倍にして返す」というものです。

もちろん、そのアドレスに送っても2倍どころか元本も返ってきません。

Twitterなどで、著名人と知り合いで企画しているモノとして、信用度を高めたりするものもあります。

昔から手数料詐欺はありましたので、その進化系になります。

ゲームトークン詐欺

これはICO詐欺の一つです。

2021年に大ヒットした動画配信サービスのネットフリックスオリジナルのドラマ、「イカゲーム」を題材にした仮想通貨(暗号資産)が公開されました。

人気ドラマの関連トークンであったため、元々注目度も高く、わずか数秒で全て発行予定枚数が売り切れました。

さらにメディアにも取り上げられて、上昇の勢いは止まらず、約1週間後に、なんと32万倍まで値上がっています。

このゲームトークンは、ゲームをプレイする時に使われるもので、換金のためには、ゲーム内で得られる他の仮想通貨(暗号資産)が必要になるのです。

まだゲームがリリースされる前に販売されていたために、誰も換金が出来ませんでした。

ですが、1人だけ、換金可能な人が存在していました。

それが、仮想通貨(暗号資産)の開発者です。

その開発者は、全てのトークンを売って、約2億円を得て消え去りました。

その後、このトークンは大暴落してしまい、現在は、二束三文のトークンの価値にしかなっていません。

実は、この仮想通貨(暗号資産)は、公式でないことも、すぐに換金出来ないこともホワイトペーパーには記載されていました。

ブームに乗り遅れまいと多くの人が何も調べず購入し、騙されてしまった典型的な例だったと言えます。

これからも増加しそうな仮想通貨(暗号資産)の詐欺

金に対する人の欲望がある限りは、投資詐欺は無くなりません。

未だに、セミナーで新規仮想通貨(暗号資産)発行の上場前の投資話をして、投資金を募らせるグループが存在しているようです。

SNSを介したモノが急激に増えてきていますので、そういった甘い話には乗らないようにしておきたいものです。