仮想通貨(暗号資産)イミュータブル エックス(Immutable X/IMX)の特徴
最近の仮想通貨(暗号資産)での問題の一つに、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解消すべく、スケーリングソリューションの開発が進んでいます。
中でも、「イミュータブル エックス(Immutable X/IMX)」は高速処理で低コストといった点からユーザーの利便性が高い、レイヤー2ソリューションとして期待が高まっています。
今回は、この「イミュータブル エックス(Immutable X/IMX)」について解説していきたいと思います。
イミュータブル エックス(Immutable X/IMX)のアウトライン
発行上限 | 20億枚 |
特徴 | NFT特化型 |
発行開始 | 2018年 |
イミュータブルエックス(IMX)とは、オーストラリアに拠点を持つ「Immutable社」が開発した仮想通貨(暗号資産)です。
イーサリアムのレイヤー2ネットワークです。
元からあるイーサリアム系通貨のセキュリティの高さに加えて、ガス代は無料かつトランザクションの速さが特徴です。
また構築されているブロックチェーンがNFTに特化している点も特徴で、すでにリリースしている独自のNFTゲームもいくつかあり、IMXもゲーム内通貨として使えるようになっています。
IMXは、取引手数料の支払いやステーキング、ガバナンストークンとして利用されます。
イミュータブル エックス(Immutable X/IMX)の特徴
IMXの特徴について挙げていきます。
ガス代が要らない
IMXでは、NFT取引の際にガス代が発生しないのが大きな特徴です。
イーサリアムでは、ガス代はユーザー側の負担となっており、近年は取引の増加によるガス代の高騰も問題にされていました。
一方、IMXでは、ガス代はImmutable社が負担するため、ユーザーのコスト負担はありません。
処理のスピードが速い
IMXは処理速度が速いことが特徴です。
1秒間に9000件以上の処理が出来て、大量の取引を瞬時に行うことが可能です。
この処理速度を実現させるのが、「ZK-Rollup」という仕組みです。
「ZK-Rollup」は、スケーリング問題を解消するための技術で、トランザクションをイーサリアムブロックチェーン外で処理し、生成した暗号証明のみをチェーン上に保存する技術です。
これにより、従来のイーサリアムよりも取引負担が軽減され、処理速度が早くなることでユーザーにとってメリットとなっています。
セキュリティーが高い
上記に挙げた、「ZK-Rollup」というスマートコントラクト技術を採用しているため、イーサリアムと同等の高いセキュリティーレベルを構築しています。
ブロックチェーンにおいては、セキュリティーの問題も重要ですが、IMXはイーサリアムのレイヤー2ネットワークを活用することで、リスク分散が可能となっています。
これらにより、NFTに特化した取引にも対応出来ます。
NFTの取引には安全性と処理能力の高さが欠かせません。
現実、IMXのマーケットプレイスではNFTコンテンツが多く取引されています。
イミュータブル エックス(Immutable X/IMX)の今後
IMXの将来性について挙げておきたいと思います。
TikTokとの提携
IMXはTikTokとも提携し始めています。
今後SNS内で販売されるクリエイターのNFT作品に対してにIMXが使われる予定です。
世界的に有名なクリエイターが参加し、TikTokで使われることで、IMXの知名度は爆発的に高まることが予想されます。
注目度が増せば、さらなる価格上昇の可能性も高くなるでしょう。
NFTマーケットプレイスでの需要拡大
ガス代不要というメリットは、NFT関連事業との相性が非常に良いです。
クリエイターや購入者の負担軽減につながり、NFT取引が活発化する可能性をもたらすからです。
NFTマーケットプレイスの最大手の「OpenSea」も、その有用性を認めてIMXを採用しています。
NFTゲームも増えてきている
現在はNFTが主となっていますが、NFTゲームの分野でも注目度が高くなってきています。
次々と採用される予定で億単位の市場規模も続々と出てきそうです。