仮想通貨(暗号資産)イーサリアムPoW(ETHW)の特徴
イーサリアムは、手数料の高騰や処理速度の低下などの問題を解決するため、大型アップデートを2022年の9月に行いました。
アップデートに合わせて「イーサリアムPoW(ETHW)」が発行され、イーサリアムを保有している人には「イーサリアムPoW(ETHW)」が配布されています。
今回は、イーサリアムの大型アップグレード「The Merge(マージ)」後に発行された仮想通貨(暗号資産)「イーサリアムPoW(ETHW)」について解説していきたいと思います。
イーサリアムPoW(ETHW)のアウトライン
特徴 | イーサリアムのハードフォーク |
発行開始 | 2020年8月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ワーク |
イーサリアムの大型アップグレード後にハードフォークされた仮想通貨(暗号資産)がイーサリアムPoW(ETHW)です。
イーサリアムは、処理速度の低下やガス代の高騰などの問題を解決するため、コンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへ変更しました。
従来のプルーフ・オブ・ワークは、データ計算作業による膨大な電力消費が問題視されていました。
しかし、プルーフ・オブ・ステークになれば仮想通貨(暗号資産)を多く持っている人が取引の承認者になるため、計算マシンによる電力消費負担が軽減されます。
イーサリアムPoW(ETHW)の特徴
イーサリアムPoW(ETHW)の特徴について挙げていきます。
イーサリアムの大型アップデート後に発行されたトークン
イーサリアムはプルーフ・オブ・ワークによって承認作業が今まで行われてきました。
プルーフ・オブ・ワークでは、素早く計算を終えることが重要なために、高性能なマシンをフルに使うマイナーが多く、大量のエネルギー消費が問題にもなっていました。
プルーフ・オブ・ステークではコインの保有を続けることが重要であるので、大量の計算は必要ではありません。
まさに、近年注目のエネルギー問題に対処できる方法として注目が集まっています。
イーサリアムの大型アップデートの「The Merge」ではプルーフ・オブ・ステークに移行することによって、電力消費が99.95%削減されるとも言われています。
現行のイーサリムのプルーフ・オブ・ワークは終了するため、これまでイーサリアムをマイニングしてきたマイナーは承認作業が出来なくなります。
ですが、ハードフォークされたイーサリアムPoW(ETHW)は今までのマイニングが継続出来る仕組みになっています。
イーサリアムPoW(ETHW)の今後
イーサリアムPoW(ETHW)の将来的について挙げておきたいと思います。
コンセンサンスアルゴリズムのメインはプルーフ・オブ・ワーク以外がトレンド
多くの仮想通貨(暗号資産)で使用されているプルーフ・オブ・ワークですが、コンセンサンスアルゴリズムは、プルーフ・オブ・ワーク以外がトレンドになってきています。
というのは、プルーフ・オブ・ワークではデータ計算作業による膨大な電力消費が問題視されています。
コンピューター等のマシンによる電力消費負担が軽減されるプルーフ・オブ・ステークの人気は年々高まっており、近年人気になっているブロックチェーンもプルーフ・オブ・ステークを採用しているものも多くなってきました。
- イーサリアム(ETH)
- ソラナ(SOL)
- カルダノ(ADA)
- ポルカドット(DOT)
- コスモス(ATOM)