仮想通貨(暗号資産)トロン(TRX)の特徴

仮想通貨(暗号資産)トロン(TRX)の特徴

「トロン(TRX)」を率いるのは、業界では有名なジャスティン・サンです。

中国人のジャスティン・サンの名を世界的に知らしめる出来事として、投資の神様のウォーレン・バフェットとのディナーを共にする権利を約5億円で落札したことがありました。

「トロン(TRX)」は、独自の特化型の仮想通貨(暗号資産)として海外では人気もあり、時価総額ランキングでも上位にランキングされています。

今回は、この「トロン(TRX)」について、解説していきたいと思います。

仮想通貨(暗号資産)トロン(TRX)のアウトライン

発行上限1000億枚
特徴エンタメコンテンツに特化した分散型プラットフォーム
発行開始2017年8月
コンセンサスアルゴリズムデリゲート・プルーフ・オブ・ステーク

トロン(TRON)はブロックチェーンの技術を利用し、ユーザーが自由に音楽やゲームや動画などのデジタルエンタメコンテンツを配信や保存などの管理ができる場を提供することを目的とした、ブロックチェーンプラットフォームです。

アーティストのコンテンツを、YouTubeのような広告モデルではなく、投げ銭モデルでのプラットフォームで、その決済にトロンが利用されます。

トロンは分散型ストレージ技術が使われており、世界中のハードディスクに分散してコンテンツを保存していきます。

トロン(TRX)の特徴

トロンの特徴を挙げていきます。

クリエイターを保護するプラットフォーム

トロンのプラットフォームは、音楽や映像などのクリエイターのためのプラットフォームと言えます。

You Tubeなどの既存のプラットフォームと異なり、ユーザーは、クリエイターに対して直接投げ銭システムで支払いが出来ます。

You Tubeでは、クリエイターの収入手段が広告であったために、いかに再生回数を伸ばすかがポイントでした。

これにより、炎上狙いや迷惑系のユーチューバーも未だに多く存在し、コンテンツの質が高くないものも、存在します。

トロンは、ユーザーが価値を感じるような良質なコンテンツが、評価される仕組みになっていると言えるでしょう。

トランザクションの処理能力が高い

トロンはトランザクションの処理速度が速いことも大きな特徴です。

ビットコインやイーサリアムでは、1秒あたりの処理可能件数は10件~20件と言われています。

それに対し、トロンは約2000件こなせるとされています。

これは、送金に特化しているリップルをも超える高い能力です。

DApps(分散型アプリケーション)を開発・利用ができる

DApps(分散型アプリケーション)は、ブロックチェーンを利用して、中央管理者なしでアプリケーションの運営や管理が出来ることを指します。

トロンのアプリストアでは、すでにゲームやなどのアプリが数百種類以上配信されています。

トロン(TRX)の今後

トロンの将来性について挙げておきたいと思います。

大手企業との提携が多い

すでに複数の世界の大手企業との提携が進んでいます。

  • 「Galaxy」で有名な韓国のスマホメーカー「Samsung」
  • アメリカ本社のソフトウェア開発「BitTorrent」
  • スイス最大の通信事業「Swisscom」
  • シンガポールのシェアサイクル「Obike」
  • 中国最大手の音楽配信ストーミングサービス「Peiwo」

独自のサービスだけでなく、大手企業との提携でユーザー確保数が広がりを見せています。

ロードマップの計画が明確

トロンは、開発のロードマップもプラットフォームの完成時期も明確です。

6段階の設定がなされています。

現状ロードマップどおりに進行しているようです。

1.Exodus(旅立ち)(2017年8月~2018年12月)

P2P、分散型ストレージにユーザーが無料でアップロードや配布や保存が可能で、信頼性の高いプラットフォームを作ります。

2.Odyssey(冒険)(2019年1月〜2020年6月)

コンテンツの提供者が著作権を持つことができ、利益を得られるようにします。

報酬システムの構築というような感じです。

3.Great Voyage(大航海)(2020年7月〜2021年7月)

ブロックチェーンを使って各種システムなどの管理を行えるようにします。

具体的には、コンテンツ提供者への所得の計算、トロン所有者への配当金の支払い、サポーターの管理などです。

4.APOLLO(アポロ)(2021年8月〜2023年3月)

クリエイターが自由に独自トークンの発行可能とする仕組みの構築と実用化のための問題解決を図ります。

5.Star Trek(スタートレック)(2023年4月〜2025年9月)

オンラインゲームなどのプラットフォームを作成できるようになります。

コンテンツをブロックチェーン上に書くことの実用的な利用です。

6.Eternity(永遠)(2025年9月〜2027年9月)

開発者がプラットフォーム上に自由にゲームを設計できるようになり、資金集めが可能になります。

投資家はゲーム等に投資出来るようになります。