仮想通貨(暗号資産)パワーレジャー(POWR)の特徴

仮想通貨(暗号資産)パワーレジャー(POWR)の特徴

日本では一昔前に電力の自由化が実施されました。

このように電力に対する規制は緩くなってきています。

世界では、この電力を個人間で売買出来るようにしたプラットフォームがあります。

それが、「パワーレジャー(POWR)」です。

今回は、この「パワーレジャー(POWR)」について解説していきたいと思います。

パワーレジャー(POWR)のアウトライン

発行上限10億枚
特徴P2Pエネルギー取引プラットフォーム
発行開始2017年
パワーレジャー(POWR)は、ブロックチェーンによる再生可能エネルギーの管理を目指すプロジェクトです。

電力の個人間売買をより快適にするためのプラットフォームを提供するために誕生しました。

複雑化することが予想される企業や個人間の電力売買を、ブロックチェーンで記録することにより不正などを無くす狙いがあります。

また、パワーレジャー(POWR)はスマートコントラクトの機能も兼ね備えています。

パワーレジャー(POWR)の特徴

パワーレジャー(POWR)の特徴を挙げていきます。

個人間で電力の売買

パワーレジャーのプラットフォームを利用することで個人間で電力の売買が可能になります。

個人間で売買される電力は、ソーラーパネルによる太陽光発電など自家発電によって生成された電力を想定しています。

P2P取引なので仲介業者を介す必要がなく価格も従来と比べ低くなることが想定されます。

2025年4月からは、東京では新築住宅はソーラーパネルの設置が義務化されますが、個人間での電力売買が普及すれば、自然とソーラーパネルを設置する人もさらに増加してくることが予想されます。

2種類のトークン利用による電力料金安定化

パワーレジャー(POWR)プラットフォームにおいて2種類のトークン、POWRトークンとSparkzトークンが利用されます。

POWRトークンはプラットフォームを動かすためのイーサリアムベースのトークンで、P2P取引での利用や、他のパワーレジャーアプリにアクセスする際に利用されます。

Sparkzトークンは、市場間の電力に互換性を持たせるためのトークンになり、電力単位での価値をSparkzで表すことによって不安定な電力料金の安定化を図っています。

マイクログリッドシステムの採用

パワーレジャーではマイクログリッド」という地産地消型供給システムをネットワーク管理のために採用しています。

「マイクログリッド」とは大規模発電所の電力供給に頼らず、コミュニティでエネルギー供給源と消費施設を持つことで、電力エネルギーの地産地消を目指すような小規模なエネルギーネットワークのことを指します。

これを利用することで、パワーレジャーのプラットフォーム内で、精度の高い電力計量、データの収集などの実用面での能力だけでなく、送電コスト削減による環境への配慮もなされています。

パワーレジャー(POWR)の今後

パワーレジャー(POWR)の将来性について挙げておきたいと思います。

オーストラリア政府より助成金が出ている

オーストラリアでは、過去にブロックチェーンを用いて分散型エネルギーと水資源システムを統合するプロジェクトに対し助成金を支給しています。

政府による期待値の高さがうかがえます。

関西電力と共同開発

日本の関西電力と共同でP2Pによって構成される分散型ネットワークの開発を進めています。

この開発は、電力コストの最適化や民間・個人での発電を促進することを狙いとして行われています。

今後、日本でもパワーレジャー(POWR)のプラットフォームが使われるかもしれません。