仮想通貨(暗号資産)ボラ(BORA)の特徴
GameFiやDeFiなどは、数々のプラットフォームがこれまで仮想通貨(暗号資産)を基盤として構築されてきました。
中でも、現在主流の開発ベースであるイーサリアムが持つ課題点を解消するモノとして、将来を期待されているのが「ボラ(BORA)」です。
今回は、この「ボラ(BORA)」について解説していきたいと思います。
ボラ(BORA)のアウトライン
発行上限 | 約12億枚 |
特徴 | NFTゲームのネイティブトークン |
発行開始 | 2019年3月 |
コンセンサスアルゴリズム | プラクティカル・ビザンチン フォールト トレランス |
ボラは主にゲームやアプリといった、スマートフォン向けの開発に強みを持ったDApps開発のプラットフォームです。
ボラを活用して構築されたアプリは、従来のDAppsと区別して「BApp」と呼ばれています。
スマホ上やブラウザから簡単にプレイ出来て、ユーザビリティに重点を置いています。
元々イーサリアムを基盤として開発されており、ERC-20のトークン規格に準拠した仮想通貨(暗号資産)でしたが、2021年11月には提携先である「Ground X」が運営する「Klaytnチェーン」へと移行しています。
ボラ(BORA)の特徴
ボラ(BORA)の特徴を挙げていきます。
2種類のブロックチェーンに対応
ボラは2種類の異なるブロックチェーンに対応しており、スケーラビリティ問題を解消しています。
従来の仮想通貨(暗号資産)は一つのチェーンにしか対応しておらず、取引ユーザーの増加に伴い、スケーラビリティ問題が問題となることが多いです。
ボラでは、メインとなるKlaytnチェーンとBORAチェーンでの分散処理を行なっているのが特徴で、2段階の仕組みで処理速度を向上させ、ユーザー等にとって利便性の高い環境を提供しています。
コンセンサスアルゴリズムにPBFTを採用
ボラは、コンセンサスアルゴリズムにPBFT(Practical Byzantine Fault Tolelance)を採用しています。
PBFTは特定の管理者を置き、一定以上の管理者が承認を合意することで取引承認が実行される仕組みです。
プルーフ・オブ・ワークやプルーフ・オブ・ステークなどの効率性・不確実性の問題を解決出来る利点があります。
ゲームアプリへのユーザビリティが高い
ボラではゲームアプリへのユーザビリティを重要視しています。
従来のDAppsでは、それぞれのアプリでIDを個別に準備する必要があり、利用者のユーザビリティに直結する問題となっていました。
その点、ボラを活用したBAppでは、別々のアプリであっても同一のIDでログインすることが可能です。
また、アプリ内の資産もBApp間で共有でき、資産を一括管理できます。
ボラ(BORA)の今後
ボラ(BORA)の将来性について挙げておきたいと思います。
独自のサービスの開発
BORAの持つ独自のサービスに注目が集まっています。
「BORA Island」というDAppsの開発者とユーザーをマッチングさせるプラットフォームをリリースしています。
開発者はボラを通じて自身のゲームを配信可能で、ユーザーは独自トークンを利用してゲーム購入ができます。
「BORA Island」では誰でも手軽にアクセスできるため、スマホアプリやブラウザ上からBAppを楽しめます。
また、プラットフォーム内で活用できる「BORA Point」を実装しています。
「BORA Point」は仮想通貨(暗号資産)との交換が可能となっており、利便性の高いアプリ内通貨といった位置付けになっています。
国外での知名度の向上
現在、ボラは韓国を拠点に置く取引所での取り扱いがメインとなっています。
韓国発祥のBORAが、国外での利用が進んでいくかがポイントになるでしょう。
海外大手の取引所で次々と上場されれば、今後のレートも上昇しそうです。