仮想通貨の情報源ディスコード(Discord)の特徴と注意事項
仮想通貨(暗号資産)は世界中の関心を集めていますが、情報収集にあたって迷ったり、探したりしているうちにも情報は次々と更新されていきます。
様々なソースにアクセスはしていると、もっと効率的に集める方法はないかと思うことがあるでしょう。
そんな情報源の一つに「ディスコード(Discord)」というものがあります。
今回は、この「ディスコード(Discord)」について解説していきたいと思います。
ディスコード(Discord)とは
ディスコード(Discord)とは、アメリカで開発されたテキスト・ボイス・カメラに対応しているチャットアプリです。
ゲームでのコミュニケーションツールとしてリリースされ、ゲームプレイヤーの間で流行りました。
現在ではゲームをする人に限らず、ビジネスなど幅広く利用されています。
色々なプラットフォームに対応しており、Windows・Mac・Linux・iOS・Androidで利用可能ですので、ほぼ全世界中がアクセス出来るようになっています。
利用料金は基本無料で、メールアドレスだけでも登録できます。
ディスコード(Discord)の特徴
ディスコード(Discord)の特徴について挙げていきます。
大人数を招待できる「サーバー機能」
「サーバー」と呼ばれるグループ機能があります。
作成した「サーバー」には、招待して人を集めることが可能です。
大人数でのチャットもできるので、コミュニティの運営によく使われます。
「ボイスチャンネル」と「テキストチャンネル」
サーバー内は、2つに分かれています。
「ボイスチャンネル」と「テキストチャンネル」と呼ばれるものです。
「ボイスチャンネル」では、仲間と音声を使ってコミュニケーションが図れます。
同様に、「ビデオ通話」も出来て画面共有も出来ます。
「テキストチャンネル」では、文字を使ってチャットを楽しむことが出来ます。
BOTが使用できる
BOTをカンタンに導入できるのも特徴の一つです。
BOTとは、事前に設定した内容を実行するプログラムのことです。
BOTを追加することで、音楽をかけたりテキストを読み上げたりというような機能拡張ができます。
仮想通貨(暗号資産)で使われるディスコード(Discord)の利用
仮想通貨(暗号資産)関連のチャットルームでは、音声通話というよりは掲示板のような使われ方をしています。
関係者がチャットに参加しているコインのコミュニティでは、プロダクトについての情報を得たり意見の交換ができます。
また、特定のコインを支持している人達が集まるため、不明な点を教えてくれたりもします。
チャットルームに参加する場合は、サーバーを立てている仮想通貨(暗号資産)の開発プロジェクトの招待URLが必要になりますが、招待URLは各コインの公式サイトのコンタクト欄やTwitter等で公開されています。
詐欺に注意
ディスコード(Discord)は、ディープな情報も拾えるというメリットがある反面、詐欺に利用されることもあります。
詐欺師は「サーバー」からターゲットとなる人を見つけ、「新規の取引所開設記念」などの名目で「仮想通貨(暗号資産)のプレゼント」のダイレクトメッセージを送ります。
そのメッセージには、プレゼントの仮想通貨(暗号資産)を受け取るためのリンク、仮想通貨(暗号資産)受け取りのためのシークレットコード・詳細な手順などが書かれています。
このリンクをクリックすると、よくある取引所のようなサイトが開きます。
このサイトは偽サイトですが、かなり巧妙に作り込まれていて、一見すると偽サイトがあるかどうかは区別がつきません。
パスワード設定ももちろんあり、2段階認証の導入なども設定ができて、誰もがダマサれてしまうように、精巧に作り込まれています。
登録するには、個人情報の入力が必要です。
ここで、まず第1段階の詐欺の開始です。
名前・電話番号・住所・生年月日などの細かい情報を入力させられて、免許証のような身分証明書もセルフィーで撮って送ることになります。
つまり、この情報があらゆるところに高く売り飛ばされるのです。
登録が完了すると、仮想通貨(暗号資産)の支払いを受ける段階に進みます。
シークレットコードを所定の箇所に入力すると、もらえる仮想通貨(暗号資産)と数量が表示されます。
自分のウォレットにいよいよ移動させようとすると、警告が出ます。
「アクセス確認のため」・「調査のため」、という理由で少額の仮想通貨(暗号資産)を送付させます。
指示通りに送金して、やれやれようやく手に入れられると思って操作するものの、プレゼントの仮想通貨(暗号資産)は手に入ることはありません。
また、送金した仮想通貨(暗号資産)も戻ることはありません。
金額的には、プレゼント金額が日本円で数十万円程度、送付させる仮想通貨(暗号資産)が数千円~数万円といったところです。
金額的な被害額は大きくないものの、個人情報が完全に知られてしまうで、その代償はかなりのものとなることが予想されます。
ディスコード(Discord)のみならず、仮想通貨(暗号資産)には詐欺案件が至るところに転がっていますので、注意したいところです。