仮想通貨(暗号資産)のネットワークビジネスは依然として多い

仮想通貨(暗号資産)のネットワークビジネスは依然として多い

先日、カフェで一息ついていると、隣のテーブルから仮想通貨(暗号資産)についての話題が聞こえてきました。

どうやら、友人や知人を誘うと紹介料が入る、暗号資産が手に入る、という類のものです。

おそらくではありますが、これは、ネットワークビジネスであろうと思われました。

仮想通貨(暗号資産)では、プチバブルだった2017年頃から、こういったネットワークビジネスやマルチ商法などのトラブルが毎年一定数報告されています。

今回は、詐欺案件をどのように判断したら良いか等を解説していきたいと思います。

ネットワークビジネスとは?

「ネットワークビジネスはネズミ講で違法である」というようなことを聞きますが、実際は違います。

ネットワークビジネスはマルチ商法とも呼ばれます。

下記の表で簡単に違いを区別しておきましょう。

ネズミ講ネットワークビジネス
別名マルチまがい商法MLM(マルチレベルマーケティング)
法律違法合法
商品商品流通がないことが多い商品の流通あり
入会高額低額
収入の仕組み早く始めたほうが有利早い方が有利だが関係ないことも

ネットワークビジネスで有名なのは、「アムウェイ」や「ニュースキン」、「ミキプルーン」などです。

1回ぐらいは声をかけられたことがあるかもしれません。

これらは、きちんとした会社で法律に則って、商品を販売しています。

ただ、紹介者が紹介者を呼ぶことで、さらに商品をリピートすることで自分の利益が上がるので、行き過ぎた勧誘がいつも問題になります。

ネズミ講は、階層上の組織を形成する特徴からピラミッドスキームとも呼ばれ、入会金が高額で、運用せずに自転車操業的に配当に回し、会員を増やさない限りいつかは必ず破綻するシステムです。

仮想通貨(暗号資産)の詐欺の場合は、入会金や投資金で仮想通貨(暗号資産)を間接的に運用する場合や海外投資の配当金が仮想通貨(暗号資産)で支払われるなど、様々なケースが挙げられます。

違法ネットワークビジネスのパターン

ツイッター、インスタグラム、フェイスブックに簡単にお金儲けが出来ることが書かれていて、それに反応すると、カフェやファミレスでおち会い、お金が儲かることを散々聞かされます。

詳しいことはセミナーでということでセミナーに参加させられます。

参加すると、かなり強引に加入を促されます。

昔は知人を介してが多かったですが、最近は、上記のようにSNSを通じて、全く知らない人でも会うことも少なくないです。

意識高い系や金回りがいいことをアピールすることが多いのも特徴です。

怪しい仮想通貨(暗号資産)の見分け方

セミナーで話されることは、すべてが嘘ではなく、本当のことも話しています。

例えば、「仮想通貨(暗号資産)はこれから注目されている」「ブロックチェーンの技術は至る所で使われている」などなど・・・・

その中に大きなウソを混ぜることで、見分けをつきにくくしているのです。

有名人の名前が出てくる

誰もが知っている有名人が関わっている、また、一緒に写っている写真などを見せて、信用させます。

有名人が関わっているというのは、ほぼデタラメです。

写真は、どこかのツテを通じて撮った、どこかの主催のパーティーで撮った、または合成写真ということもあります。

極秘案件である

極秘案件のため、誰も知らなかった、絶対に儲かる、というような表現をすることがあります。

極秘案件が普通に私達に届くことは、ほぼありません。

専売特許である

他の会社では購入できない、投資できない、という点も強調されます。

仮想通貨(暗号資産)である場合、その取引を行う際は、代理店という概念はありません。

先行販売でとにかく即決させようとする

先行販売なので今しかチャンスがないというアオリをいれてくることがあります。

売り切れることがあり、キャンペーンは今日までというようなことも迫ってきます。

ICO案件もあるので、確かに先行販売というものもありますが、その場合でも完全なクローズド案件というものは基本的にはありません。

最低入金額が高い

仮想通貨(暗号資産)の場合は、少額でも多人数に購入してもらうことでユーザーを増やせる意義があります。

ですが、怪しいセミナーの場合は、最低入金額が最低でも10万円単位と高いことが多いです。

これは、そのぐらい高くないと旨味がないからです。

ダマサれやすい人の特徴

自分だけは大丈夫と思っていても、気づいたらダマサれていた、ということはよくあることです。

以下に違法なマルチ商法等にダマサれやすい人の傾向を紹介します。

もし当てはまるようならば、十二分に注意をしておきましょう。

流行モノや限定モノを欲しがる人

流行モノや限定モノに弱いというのは、多くの人に当てはまりやすいものです。

仮想通貨(暗号資産)の場合は、世界で使われることを目標としている場合がほとんどですので、日本限定ということは基本的にありません。

最近は地域コインもありますが、それが特権のように莫大な利益をもたらすことも少ないでしょう。

限定先行販売ならば、知った人が買い占めればいいだけです。

ハッキリと断らない人

周りに流されやすい、気が弱い、という人もつけ込まれやすくなります。

しつこい勧誘に根負けするということもありますので、必要がないならば、ハッキリと断る意志表示が大切です。

自分だけはダマされないと思っている人

「自分だけはダマされるとは思わなかった」という方も非常に多い印象です。

ダマされまいと思っている人は、最初は疑ってかかります。

ですが、詐欺集団も百戦錬磨のツワモノ揃いです。

その疑念を一つ一つ解いていき、最後は信じ込ませてしまいます。

自分だけはダマされるとは思ってない人は、こういう時に信者に近いような状態になってしまうこともあります。

まとめ

仮想通貨(暗号資産)自体は、ブロックチェーンがもたらした革命的な技術を使った副産物と捉えることが出来ます。

株式のように、そのブロックチェーンやコインに将来性があるのかどうか?きちんと見極める情報収集は怠りたくないものです。

値上がりコインがよくわからなければ、メジャーな仮想通貨(暗号資産)の投資でも十分です。

これからも大値上がりを期待できるようなコインも出てくるでしょうが、その真偽の判断が出来るように、普段からのリサーチは大事と言えるでしょう。