ブロックチェーンの「レイヤー構造」とは?わかりやすく解説します
ブロックチェーン関連のサービスというのは。「レイヤー構造」によって分類されます。
「レイヤー構造」を理解することで、色々な仮想通貨(暗号資産)サービスが果たす役割について、より深くブロックチェーンの構造を知ることが出来ます。
今回は、この「レイヤー構造」について解説していきたいと思います。
ブロックチェーンのレイヤー構造の考え方
ブロックチェーンのサービスは、レイヤー構造の層のどこにあるかで、その役割が変化します。
イメージとして下図をご覧下さい。
基本的には、モノづくりと何ら変わりがなく、土台となる基礎があり、最終的に私達が触れるサービスが提供されるという形と同じです。
Layer0~Layer4.0まで全部で7層ありますが、わかりやすく右端の5つの層にわけて解説していきます。
レイヤー0(ネットワーク層)
ブロックチェーン内でネットワークを決める土台になる部分です。
ブロックチェーンが機能するために必要な分野になります。
ブロックチェーン内で生み出されるブロックやP2Pなどを行うためのプロトコルです。
この部分があることでトークンの発行や送金・通信などが出来ることになります。
レイヤー1(ブロックチェーン層)
コンセンサスアルゴリズムを定め、ブロック内にどのような情報を挿入するかも定めていきます。
イーサリアムなどでは、コンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ステークを導入し、スマートコントラクトによる自動契約機能を入れ込んでいます。
各仮想通貨(暗号資産)の特徴が出るレイヤーと言えるでしょう。
レイヤー2(拡張層)
ブロックチェーンの処理能力等を拡張・拡大等していくレイヤーです。
スケーラビリティーを解決するために、ビットコインのライトニングネットワーク、イーサリアムのガス代の高騰の解消、サイドチェーン、クロスチェーンなどなど、新たなる技術を導入をしていくことも多いです。
問題点を克服し、より便利な方向へとブロックチェーンが進化していくための層とも言えるでしょう。
レイヤー3(アプリケーション層)
アプリが正常に動作するための機能を築くレイヤーです。
DAppsやDEXがこの部分に当たり、実際にユーザーが各々のアプリケーションを利用することで、標準の規格のようなものがおおよそ決まってきます。
レイヤー4(サービス層)
ここまできて、一般利用されるためのアプリの構築が完了となります。
仮想通貨(暗号資産)の取引所のウォレットなどが例に挙げられます。
ユーザーが気軽に使えるインターフェイスの実装で、提供されたアプリケーションを通して様々なサービスを受け取っている状態です。
まとめ
このレイヤー構造ですが、家電の生産から購入までの段階とあまり変わりはありません。
まず、どのような家電を作るか企画をして、部品を調達し、その家電を作るために部品を組み立てて、製品を輸送し、私達が販売店で購入できるようになるという過程と同じような感じです。
モノづくりにこのように様々な工程を経ているように、ブロックチェーンも成り立っているということです。
こんな視点で眺めて見て知識を深めるのもいいことですね。