仮想通貨(暗号資産)エルフ(ELF)の特徴
クラウドサービスは、現代社会において必要不可欠な技術です。
「Amazon Web Service(AWS)」や「Google Cloud Platform(GCP)」はその代表格です。
サーバーの構築なしにウェブ上から利用出来るこれらのサービスを、ブロックチェーン版として利用できるようにしたのが「エルフ(ELF)」です。
今回は、この「エルフ(ELF)」について解説していきたいと思います。
エルフ(ELF)のアウトライン
発行上限 | 約10億枚 |
特徴 | 分散型クラウドコンピューティングネットワーク |
発行開始 | 2017年12月 |
コンセンサスアルゴリズム | デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステーク(DPoS) |
エルフ(ELF)はイーサリアムベースの分散型クラウドコンピューティングネットワークです。
クラウドコンピューティングは、ソフトウェアやデータベースなどのサービスをインターネット経由で提供するサービス全般を指します。
ネットの環境があれば、離れた場所でも同じサービスを受けられるというのが大きな特徴です。
エルフ(ELF)が目指しているのは、ブロックチェーンのクラウドコンピューティング化です。
面倒な手続きを必要とせずに、ブロックチェーンを利用できる未来を目指しています。
エルフ(ELF)の特徴
エルフ(ELF)の特徴について挙げていきます。
サイドチェーンの採用
エルフでは、メインチェーンに加えて、サイドチェーンを採用しています。
サイドチェーンは、メインチェーンの外側に別のチェーンを作ることで、送金手数料を抑え、別の機能を加え拡張性を高める技術です。
これにより、メインチェーンとは別に、スマートコントラストを実行できます。
結果として、メインチェーンへの負担を大幅に軽減することが出来て、さらに、このサイドチェーン上では、DAppsの構築も可能で非常に柔軟性のあるものとなっています。
クロスチェーンの採用
エルフは、クロスチェーンの機能を有しています。
ビットコインやイーサリアムを始めとした、他のブロックチェーンとのインターフェイスを保有しています。
この機能を利用することで、異なる仮想通貨(暗号資産)間の交換が可能になります。
取引所を利用することなく、直接仮想通貨(暗号資産)を交換出来たり、デジタル上の資産を、価値をそのままに交換することも可能です。
エルフ(ELF)の今後
エルフ(ELF)の将来性について挙げておきたいと思います。
出資企業が多い
エルフはICOを行わずに資金調達をしたことで注目されました。
その理由は、出資企業が多くICOを実施しなくても資金が集まったからです。
- BLOCKTOWER
- GALAXY
- HASHED
- ALPHABIT
- HYPERCHAIN
- JLAB
- ChainFunder
競合も多い
「ブロックチェーンのインフラを目指す」という目標が達成できれば、大きななインパクトをもたらすことにつながります。
しかし、この分野では競合するブロックチェーンがかなり多いのも事実です。
イーサリアムが覇権を握っている状態を今後、どう猛追して追い越していくのかに注目する必要はあるようです。