仮想通貨(暗号資産)アーウィーブ(Arweave/AR)の特徴
ストレージサービスは、今後需要が大きくなる分野として、大きな注目を集めています。
仮想通貨(暗号資産)でのストレージサービスといえば、他にもいくつか種類がありますが、「アーウィーブ(Arweave/AR)」は半永久的に無制限保存が可能という点で、他の仮想通貨(暗号資産)と異なる点を打ち出しています。
今回は、この「アーウィーブ(Arweave/AR)」について解説していきたいと思います。
アーウィーブ(Arweave/AR)のアウトライン
発行上限 | 6600万枚 |
特徴 | 分散型ストレージサービス |
発行開始 | 2020年5月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・アクセス |
アーウィーブ(Arweave/AR)は、分散型のストレージサービスで、個人のハードディスクの空いている容量を、貸した人は報酬としてARトークンを受け取り、借りた人は非常に安い価格でデータ等を保存できる容量を借りることができます。
他の仮想通貨(暗号資産)と異なる点として、「永続的な分散型クラウドストレージネットワーク」を提供するために開発されています。
つまり、「容量を無制限で永久にデータを保存できる場所を構築する」という考え方です。
アーウィーブ(Arweave/AR)の特徴
アーウィーブ(Arweave/AR)の特徴について挙げていきます。
高いセキュリティーと永続的保持
アーウィーブ(Arweave/AR)には、「Block weave(ブロックウィーブ)」という技術が採用されています。
この「Block weave」は、改ざんが不可能で、半永久的にデータを保持できるという特徴を持っています。
そのため、重要な研究データや学術論文・資料など、改ざんされてはならないデジタルデータの保持には最適となっています。
低価格でサービスを利用できる
分散型ストレージサービス系の仮想通貨(暗号資産)は、需要増加によるガス代の高騰という問題がどうしても出てきます。
ですが、アーウィーブ(Arweave/AR)では、新しいコンセンサンスアルゴリズムの「Proof of Access(プルーフ・オブ・アクセス)」を導入して、スケーラビリティに特化した構造となっていて、低価格を維持しながら安全なサービスを提供出来ることが可能です。
アーウィーブ(Arweave/AR)の今後
アーウィーブ(Arweave/AR)の将来的について挙げておきたいと思います。
今後の需要の増加が見込まれる
ストレージサービスは元々需要が高く、今後も伸び続けるマーケットであることは明白です。
従来の一般的なストレージサービスでは、ストレージを借りる際のコストや期限の問題があり、なかなか低価格でのサービスは見当たりません。
ですが、分散型ストレージサービスは、こういった問題点を解決しているため、今後は一般的なストレージサービスに切り替わる期待が大きいですし、実現していくことでしょう。
ただし、まだ認知度が低く、研究施設や公的機関での提携先は低いままです。
今後の知名度の上昇や「ファイルコイン(FIL)」のような、類似のブロックチェーンとの差別が普及のカギとなってきそうです。