仮想通貨(暗号資産)ジリカ(ZIL)の特徴
仮想通貨(暗号資産)で問題となる点の1つに、スケーラビリティの問題があります。
今後も普及に伴って、ブロックチェーンアップデートやクロスチェーン、レイヤー2を使った技術などでこの問題の解決を図っていくと思われますが、比較的以前からスケーラビリティ問題を解決できるコインとして注目されていたものに、「ジリカ(ZIL)」があります。
今回は、この「ジリカ(ZIL)」について解説していきたいと思います。
ジリカ(ZIL)のアウトライン
発行上限 | 210億枚 |
特徴 | シャーディングの実装 |
発行開始 | 2018年1月 |
コンセンサスアルゴリズム | PBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance) |
ジリカ(ZIL)はERC20トークンであり、スマートコントラクトを実現できる、高スペックなDAppsのプラットフォームとなります。
独自のコンセンサスアルゴリズムを適用することで、ビットコインなどのブロックチェーンのスケーラビリティ問題や51%攻撃を解決することが可能な、次世代のブロックチェーンプロジェクトです。
ジリカ(ZIL)の特徴
ジリカ(ZIL)の特徴について挙げていきます。
シャーディングによるスケーラビリティ問題の解決
ジリカには、「シャーディング」という技術が実装されており、これによりブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決出来るとされています。
シャーディングは、ネットワークをいくつかの単位(シャード)へ分けて、各ノードが特定のトランザクション処理を可能とするものです。
このシャーディング技術を活用することで、高いスケーラビリティを実現し、短時間でトランザクションの処理が可能になります。
独自のコンセンサスアルゴリズムPBFTを採用
ジリカでは、「PBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance)」という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
PBFTを採用することで、コンセンサスメカニズムにおいて一部のノードが故障や不正をしたりして使用できない場合でも、トランザクションが実行可能となっています。
データフロースマートコントラクトの実装
従来のブロックチェーンを上回る「データフロースマートコントラクト」と呼ばれるスマートコントラクトが実装されています。
「データフロースマートコントラクト」では、並列処理ができるため、処理速度の高速化を実現しタイムラグをほぼ感じない取引が可能になっています。
ジリカ(ZIL)の今後
ジリカ(ZIL)の将来性について挙げておきたいと思います。
スケーラビリティ問題の悪化で注目される
スケーラビリティ問題の深刻化により、注目を浴びる可能性があります。
仮想通貨(暗号資産)のユーザー数は年々増加しますので、トランザクションの数も膨大に増えていくことは予想されます。
トランザクションの処理速度が速いジリカは有利とも言えるでしょう。
DApps開発のプラットフォームとして選択される可能性がある
ジリカには、従来のスマートコントラクトよりも性能が良い「データフロースマートコントラクト」が実装されています。
取引の並列処理ができるようになっているので、DAppsではトランザクションの高速処理が可能になっています。
このような背景からDAppsの開発プラットフォームとして注目される可能性があります。