仮想通貨(暗号資産)シンセティックス(SNX)の特徴

仮想通貨(暗号資産)シンセティックス(SNX)の特徴

「シンセティックス(SNX)」は、イーサリアム上で構築される、合成資産を発行して取引可能な分散型プラットフォームです。

プラットフォーム上では、法定通貨や株式・金など、別の商品と同等の価値がある合成資産が構成されて、日々取引されています。

ブロックチェーン上で作成される合成資産は、24時間365日取引されます。

今回は、この「シンセティックス(SNX)」について解説していきたいと思います。

シンセティックス(SNX)のアウトライン

発行上限約2.1億枚
特徴合成資産の発行。取引
発行開始2017年9月
コンセンサスアルゴリズムプルーフ・オブ・ステーク

シンセティックスは、ブロックチェーン上であらゆる既存金融資産を流通させることを目的にしたプロジェクトです。

合成資産は、仮想通貨(暗号資産)はもちろんのこと、法定通貨・コモディティ(金や石油)・株式といったそれぞれの資産の価格と連動したトークンのことを指します。

ブロックチェーン上で作成されるため、24時間365日取引できるだけでなく、今まで直接取引が出来なかった資産も疑似的に取引できる仕組みがになっています。

ユーザーはシンセティックスの独自トークン「SNX」をステーキングすることで合成資産を発行できます。

合成資産を取引する際には独自トークンである「SNX」が必要になり、支払われたSNXは合成資産のステーキングユーザーに報酬として分配されます。

シンセティックス(SNX)の特徴

シンセティックスの特徴を挙げていきます。

高速トランザクションと低手数料

シンセティックスの独自DEXである「Kwenta」では、「Optimistic Ethereum」を採用しており、技術力が優れていて注目されています。

「Optimistic Ethereum」はイーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションの1つです。

イーサリアムは、スケーラビリティ問題とガス代の高騰があり、便利ではあるものの、デメリットもありました。

そこでレイヤー2と呼ばれる、イーサリアム(レイヤー1)と異なる場所に一旦移して、トランザクションの処理を行うことで問題解決を行うことで、高速トランザクションと低コスト化を実現しています。

高い流動性

「Kwenta」は注文板やスリッページを持っていません。

シンセティックスの価格は独自のアルゴリズムで決定され、自動化されています。

利用者はシンセティックスで取引を実施する際、SNXトークンを 担保に資産を発行する形で取引を実施します。

そのため、機関投資家や個人と取引するのではなく、システム上でアルゴリズムと取引をする形となります。

シンセティックス(SNX)の今後

シンセティックスの将来性について挙げておきたいと思います。

大手企業での導入

まだ未知数ではありますが、大手企業での採用が予想されます。

シンセティックスは担保金額が高いため、個人で発行するメリットはあまりありません。

ですが、企業などが導入して、自社のサービス内で使える法定通貨と同じ価値のコインを作成できれば、その状況は変わってきます。

サービスが便利になることはもちろん、サービス内で顧客がその通貨を使用すればするほど、その企業に報酬が付与され、SNXトークンの価値も高まるということになるでしょう。