仮想通貨(暗号資産)ネオ(NEO)の特徴

仮想通貨(暗号資産)ネオ(NEO)の特徴

「ネオ(NEO)」は、スマートコントラクトが実装されている中国発のプラットフォーム型仮想通貨(暗号資産)です。

DAppsの開発などに使われることから、中国版イーサリアムと呼ばれています。

今回は、この「ネオ(NEO)」について解説していきたいと思います。

ネオ(NEO)のアウトライン

発行上限1億枚
特徴中国発のプラットフォーム型仮想通貨(暗号資産)
発行開始2014年2月
コンセンサスアルゴリズムdBFT(ビザンチンフォールトトレランス)

ネオは、2014年に中国でAntSharesとして設立され、2017年6月にNEOという名前になりました。

ネオは、デジタル資産とスマートコントラクトの開発を可能にするブロックチェーンベースのプラットフォームです。

機能としてはイーサリアムと似ているため、「中国版のイーサリアム」と呼ばれることもあります。

ネオは、スマートコントラクトを使用してデジタル資産の管理を自動化し、最終的には分散型ネットワークベースのスマートエコノミーシステムを構築することを目指しています。

ネオ(NEO)の特徴

ネオの特徴を挙げていきます。

コンセンサスアルゴリズムにdBFTを使用

ネオは、コンセンサスアルゴリズムにビザンチンフォールトトレランス(dBFT)を取り入れています。

ビザンチン将軍問題により、全体で正しい合意形成が出来ないこともあると考えている開発者は、この問題を解決すべきものとして、dBFTを採用しています。

ビザンチン将軍問題

分散型(管理者不在)のネットワークにおいて、複数の参加者がいる場合に、その中に偽りの情報を伝達し得る可能性が存在することを意味します。

dBFTでは、トークン保有者は取引を行う委任者に投票を行うことができ、またdBFTを通じて委託者の少なくとも3分の2が合意に達すれば、ブロックチェーンにブロックが追加されることとなります。

この仕組みにより、不正なユーザーに阻害されることなく運営できるということです。

2種のトークンの発行

NEOトークンは、NEOプラットフォーム上で動いているトークンであり、dBFTを使用し、ネットワークを管理しているトークンとなります。

一方GASトークンも、NEOプラットフォーム上で動くトークンですが、NEOトークンの燃料として使われます。

プラットフォーム上でインセンティブとして活用されており、NEOトークンの送金手数料やNEOのブロック承認に貢献した人に対しての報酬として使われています。

それぞれ独立したコインですが、価格としては相互的に関係しあう存在となっています。

開発言語が豊富

ネオは、開発時に必要となるプログラミングの言語の多数に対応しており、イーサリアムと比べるとプログラミングの敷居が低くなっています。

DApps開発者は、自分の得意な言語で開発することが出来ます。

ネオ(NEO)の今後

ネオの将来性について挙げておきたいと思います。

中国版の仮想通貨(暗号資産)のランキングでは常に上位

中国発ということもありますが、中国でのネオの人気は高く、中国企業による仮想通貨(暗号資産)ランキングでは常に上位に入っています。

基本技術・革新性・応用性の3つを評価されたランキング結果です。

大企業との提携

すでに大企業との提携を済ませています。

その代表格にマイクロソフトがあります。

また、中国政府と深く関わるデジタルサービスの「THEKEY」というサービスが稼働しています。

ネオは、中国政府とつながりがある仮想通貨(暗号資産)ですので、今後も国が実施するデジタルサービスに導入される可能性に期待があります。