仮想通貨(暗号資産)テザー(USDT)の特徴

仮想通貨(暗号資産)テザー(USDT)の特徴

仮想通貨(暗号資産)の投資は、値動きが激し過ぎて投資対象として不安を覚えるという投資家も多くいます。

値動きが安定した仮想通貨(暗号資産)があれば、確かに投資もしやすいものです。

値動きの安定している仮想通貨(暗号資産)の種類の一つに「ステーブルコイン」が挙げられます。

目まぐるしく動くレートとは縁の遠い「ステーブルコイン」での投資は、DeFiが成長すれば需要はさらに高まります。

今回は、メジャーなステーブルコインの一つ、「テザー(USDT)」について解説していきたいと思います。

テザー(USDT)のアウトライン

発行上限上限なし
特徴ステーブルコイン
発行開始2015年12月
コンセンサスアルゴリズムプルーフ・オブ・リザーブス

テザー(USDT)は、「ペッグ通貨」の一種でTether Limited社が運営しています。

ペッグ通貨とは、ドルや円など別の通貨と仮想通貨(暗号資産)を連動させることを目的に作られた通貨のことで、テザーは米ドルと連動している仮想通貨(暗号資産)です。

米ドルと連動しているペッグ通貨であることから価格変動しにくく、価値が安定しているステーブルコインとしての役割を担っています。

ですので、投資対象というよりも仮想通貨(暗号資産)市場の基軸通貨という位置づけです。

その特徴から、他の仮想通貨(暗号資産)で利益が出た場合に、利益確定をする際の交換先通貨として利用されることが多いです。

テザー(USDT)の特徴

テザーの特徴を挙げていきます。

価格の安定性

ステーブルコインとして米ドルと連動する仮想通貨(暗号資産)のため、レートが安定しています。

乖離の差は、かなり大きくなっても2%程度で収まっているいるので、不安定なレートが当たり前のような仮想通貨(暗号資産)のマーケットの中でも比較的、安心して保有できます。

世界中の取引所で基準の通貨として扱われている

マーケットの基軸通貨としての役割もあるために、扱っている取引所が非常に多いです。

ですので、必然的に取引可能な通貨ペアの数も多く取引しやすい環境があります。

他の通貨においての利益確定の交換先としても利用されることがメインだったりします。

テザー(USDT)の今後

テザーの将来性について挙げておきたいと思います。

法定通貨として利用される

スイスのルガーノとうい都市では、積極的に仮想通貨(暗号資産)を法定通貨として採用してきています。

ビットコイン・テザー・スイスフランと連動するステーブルコインの「LVGA Points token(LVGA)」の3銘柄です。

実践的実証実験が行われつつあり、これがうまく機能すればさらに拡大していく可能性があります。

他のネットワークでの利用

「kusamaネットワーク」というものがあります。

これは、異なるブロックチェーン同士をつなぐネットワークですが、それにテザーが加わることになりました。

現在の仮想通貨(暗号資産)のトレンドの一つに、多くのネットワークでの作動する仮想通貨(暗号資産)を求めるDAppsの増加があります。

大きなネットワークの中で運用されることは、ステーブルコイン以外にも信用性や利便性を確保する上で大切なことですので、今後に期待が持てます。

その他スマートコントラクトの実装やマルチシグなどの実装も着手すれば、ステーブルコインの存在感は盤石のものになっていくでしょう。