仮想通貨(暗号資産)ソラナ(SOL)の特徴
イーサリアムキラーと呼ばれる仮想通貨(暗号資産)の一つに、「ソラナ(SOL)」があります。
誕生してからまだ間もないブロックチェーンプラットフォームですが、その伸びはかなりのもので、世界の仮想通貨(暗号資産)時価総額ランキングでもトップ10に入るほどです。
今回は、この「ソラナ(SOL)」について解説していきたいと思います。
ソラナ(SOL)のアウトライン
発行上限 | 上限なし |
特徴 | 取引処理速度と取引コスト |
発行開始 | 2020年3月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ヒストリー |
現在急激に開発・利用が進んでいる数々のブロックチェーンアプリケーションを、高い性能によって支えることを目的とした、分散型オープンソースブロックチェーンのプラットフォームです。
イーサリアムと比較して、かなり高速でブロックチェーンを生成できることが特徴です。
「ソラナ(Solana)」ブロックチェーン上で扱われるトークンを「ソル(SOL)」と言います。
ソラナ(SOL)の特徴
ソラナの特徴を挙げていきます。
処理速度が速くコストも安価
取引処理速度はかなり速く、コストも大幅に安いです。
ここで、代表的な仮想通貨(暗号資産)と比較してみます。
ブロックチェーン名 | ビットコイン | イーサリアム | リップル | ソラナ |
トランザクション処理数/秒 | 7 | 14 | 4000 | 50000 |
ブロック生成速度(秒) | 600 | 300 | 4 | 0.4 |
ちなみに、取引手数料も、リップルの1/10ほどです。
メジャーな仮想通貨(暗号資産)のスケーラビリティ問題は以前から指摘されていて、その欠点を克服したブロックチェーンも他にも多く作られています。
ソラナに関して言えば、それらをも上回るパフォーマンスを持ち合わせています。
コンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ヒストリー(PoH)を採用
ソラナが採用するコンセンサスアルゴリズムは「プルーフ・オブ・ヒストリー(PoH)」というものです。
これは、「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」の親戚になります。
プルーフ・オブ・ヒストリーは、各トランザクションに対して、タイムスタンプを配布することで、決められた順番で処理が行われます。
ですので、プルーフ・オブ・ヒストリーは、計算スピードも保有量も関係がなく、ブロックチェーンが決めた順で処理をしていけばいいので、結果的に処理スピードが上がります。
レイヤー1での処理
スケーラビリティ問題があるブロックチェーンは、サイドチェーンなどのレイヤー2(ブロックチェーン外)で処理を一部行うことで、解決しようとしています。
ソラナの場合、プルーフ・オブ・ヒストリーで処理されるため、取引処理速度やブロック生成速度が速いので、レイヤー1のソラナのブロックチェーンのみで処理を完結させることが出来ます。
ステーキングが可能
プルーフ・オブ・ステークの親戚であるプルーフ・オブ・ヒストリーは、ステーキングが可能になります。
ステーキングは、通貨の保有でブロックチェーンの取引を助け配当を受け取れるシステムです。
ステーキングは、サービスを行っている取引所かウォレットを利用することで出来るようになります。
ソラナ(SOL)の今後
ソラナの将来性について挙げておきたいと思います。
ブリッジ機能の実装予定
多くのブロックチェーンは互換性はありませんが、ソラナは、他のブロックチェーンと連携して「相互運用性(インターオペラビリティ)」を構築しようと取り組んでいます。
多数のプロジェクトとの提携
高速で低コストなブロックチェーンプラットフォームということで、数多くのプロジェクトと提携しています。
その数は数百とも言われています。
特にDeFi関連のプロジェクトとNFT関連のプロジェクトは多数あり、これから要注目となるでしょう。
決済サービス「ソラナペイ(SolanaPay)」のリリース
取引処理速度が超高速である強みから、ソラナのブロックチェーン上で開発された決済サービス「ソラナペイ(SolanaPay)」がリリースされています。
日本で言うところの「PayPay」のようなQRコード決済の機能もリリースしています。
レイヤー1はブロックチェーン、レイヤー2はブロックチェーン外での取引