暗号資産リネア(LINEA)の特徴

暗号資産リネア(LINEA)の特徴

暗号資産の世界では、投資目的としたビットコインが有名ですが、実用性という意味では、イーサリアムがダントツです。

ソラナなどの新しいブロックチェーンも急激な追い上げを見せていますが、今のところはイーサリアムが有用性ではNo.1です。

この、無視できないイーサリアムと互換性があるレイヤー2ソリューションと最近注目されているのが、「リネア(LINEA)」です。

今回は、この「リネア(LINEA)」について解説していきたいと思います。

リネア(LINEA)のアウトライン

発行上限約720億枚
特徴イーサリアム向けのレイヤー2スケーリングソリューション
発行開始2025年9月

リネア(LINEA)は、MetaMask等のプロダクトを手掛ける「Consensys」により開発された、イーサリアムのネットワーク向けのレイヤー2スケーリングソリューションです。

イーサリアム本体のセキュリティを維持しつつ、より高速なトランザクション処理と低コストを実現し、スケーラビリティ問題の解決に貢献しています。

全ての取引を直接イーサリアム上で処理するのではなく、オフチェーンでまとめて処理し、その有効性証明をイーサリアムに提出する仕組みです。

これにより、イーサリアムのセキュリティを維持しながら、ネットワークの混雑を大幅に軽減しています。

リネア(LINEA)はEVM完全互換で、開発者は既存のスマートコントラクトを、ほぼ変更なしで再展開することが可能です。

リネア(LINEA)の特徴

リネア(LINEA)の特徴を挙げていきます。

ゼロ知識証明の技術の採用

zk-Rollupを採用し、トランザクションの計算をオフチェーンで行い、その正当性の証明だけをイーサリアムメインネット(L1)に提出することで、数学的な確実性に基づく高いセキュリティを確保しています。

これにより、L1のセキュリティを継承しつつ、トランザクションのスケーラビリティを飛躍的に向上させています。

zkEVM(ゼロ知識イーサリアム仮想マシン)による高い互換性

イーサリアム開発者にとって最も重要となるEVMとの互換性を、ゼロ知識証明の技術で実現しています。

既存のイーサリアムのツール・コード・スマートコントラクトを、大きな変更をなく、Lineaネットワーク上に移植・展開が可能です。

これにより、開発者がL2に移行する際の障壁を低くしています。

リネア(LINEA)の今後

リネア(LINEA)の将来性について挙げておきたいと思います。

イーサリアム準拠の設計思想

レイヤー2がレイヤー1を利用するのではなく、支える存在であるべきという理念に基づいて、バーンやステーキングを通じたイーサリアムへの貢献メカニズムが組み込まれており、エコシステム全体での共存共栄を目指しています。

真のEVMの追求

イーサリアム標準クライアントと完全な互換性を持つ真のEVMを目指しています。

これにより、既存のイーサリアム開発者やアプリケーションをスムーズに取り込むことが可能になります。

ネイティブロールアップの実現

将来的には、さらに効率的でセキュリティの高いネイティブロールアップの実現を技術的目標として掲げており、技術的な優位性を維持する姿勢が高いです。

バックにメタマスクの存在

開発元の「Consensys」が提供するメタマスクは、世界で1億人以上のユーザーが存在しています。

メタマスクは、LINEAネットワーク上での活動に、多くのポイントを付与する報酬プログラムを実施する等など、巨大なユーザー基盤をLineaへ誘導する強力なインセンティブを働かせており、成長が期待されています。