暗号資産ディープブック(DEEP)の特徴

暗号資産ディープブック(DEEP)の特徴

暗号資産中級者では、DEXを使った取引などを駆使して投資している人も多いです。

ですが、効率的なオーダーが出来ているかと言うと、意外と出来なかったりもします。

そこで、最近注目されている、SUIブロックチェーンを利用して流動性を確保したプロトコルが「ディープブック(DEEP)」です。

今回は、この「ディープブック(DEEP)」について解説していきたいと思います。

ディープブック(DEEP)のアウトライン

発行上限100億枚
特徴Sui上のDEXの指値注文台帳
発行開始2024年3月

ディープブック(DEEP)はレイヤー1ブロックチェーンSui上のDeFiプロトコルで利用されている集中指値注文台帳サービスです。

簡単に言えば、中央集権型の取引所(CEX)で行われているオーダーブック方式の注文方式をDEXでも行えるようにした仕組みです。

イーサリアムなどの多くのDEXでは、「AMM」という仕組みを使っています。

AMMは、処理速度が限られたブロックチェーンで使用するために、頻繁に指値注文が動かせない制約の中で作られた取引き方式です。

それにより、手数料が高く・希望レートで売買できない・希望量を取引出来ない、といった課題がありました。

ディープブック(DEEP)では、このような流動性不足を解消するための仕組みを提供しています。

ディープブック(DEEP)の特徴

ディープブック(DEEP)の特徴を挙げていきます。

Suiブロックチェーン上のネイティブ流動性レイヤー

Suiブロックチェーン上で稼働する、分散型の中央指値注文台帳(CLOBE)を基盤とした取引プラットフォームで、Suiの高速な並列処理技術を活用し、高スループットで低遅延な取引を実現しています。

CLOB(Central Limit Order Book)の採用

従来のDEXで主流だったAMM方式ではなく、分散型の中央指値注文台帳(CLOBE)の採用で、中央集権型取引所(CEX)と同様のオーダーブック方式を採用して、より高度な注文管理と効率の良い取引が可能になっています。

低コストでの取引

DEEPトークンは取引手数料の支払いに利用が可能で、ステーキングによる手数料割引などのインセンティブもあります。

元々Suiは低コストのブロックチェーンであり、よりコスト削減が期待できる取引が出来ます。

ディープブック(DEEP)の今後

ディープブック(DEEP)の将来性について挙げておきたいと思います。

クロスチェーンに対応予定

Suiのブロックチェーン上だけでなく、イーサリアム間でのクロスチェーン転送も対応予定です。

またその他の有力な複数チェーンの流動性集約にも対応を予定しています。

DeFi戦略をサポート

開発者向けの拡張性も高く、他のDAppsやDeFiサービスと容易に連携できるようになっており、DeFiエコシステム全体への拡張性も期待されています。