仮想通貨(暗号資産)ガス(GAS)の特徴
ブロックチェーンでは、ブロックチェーンの中で1つの仮想通貨(暗号資産)だけでなく2つ以上の仮想通貨(暗号資産)を用いて、安定的な運営・運用を目指すことがあります。
「ガス(GAS)」もその一つで、NEOを動かすオペレーショナルトークンになります。
今回は、この「ガス(GAS)」について解説していきたいと思います。
ガス(GAS)のアウトライン
発行上限 | 1億枚 |
特徴 | NEOを動かすオペレーショナルトークン |
発行開始 | 2017年7月 |
コンセンサスアルゴリズム | dBFT(ビザンチンフォールトトレランス) |
ガス(GAS)は中国初のオープンソースのブロックチェーンを利用した「NEO」の燃料として使われる仮想通貨(暗号資産)で、「NeoGAS」とも呼ばれます。
ですので、ガス(GAS)の運営会社や開発チームは、NEOと全く同じです。
NEO自体は、中国版イーサリアムと呼ばれることもあり、中国だけでなく、世界中から注目されている仮想通貨(暗号資産)です。
そのNEOを利用するための燃料トークンであるガス(GAS)も注目を集めています。
ガス(GAS)の特徴
ガス(GAS)の特徴を挙げていきます。
NEOの燃料トークン
ガス(GAS)は、NEOネットワーク資源管理の実現のための燃料トークンであり、NEOのプラットフォームを動かすために必要なトークンです。
初期総量は0枚ですが、NEOでの取引などが処理されてブロックが生成するたびに、ガス(GAS)が生成されていきます。
各ブロック間の間隔は約15-20秒で、約1年で200万ブロックが生成されます。
独自のコンセンサスアルゴリズムの採用
NEOはDelegated Byzantine Fault Tolerance(dBFT)を採用しています。
dBFTでは、NEOのステークホルダーはブロックごとにブックキーパー(ブロックチェーンへ記帳するユーザー)が複数人選択されてその中から代表者がランダムに選択されます。
代表者がブロックチェーンへの記帳が許され、残ったブックキーパーが正しいかどうかの投票を行います。
投票者から66%の以上の合意が得られればブロックチェーンを繋がることができ、ブックキーパーは報酬としてガス(GAS)を獲得します。
デジタルID技術も兼ね備える
ガス(GAS)はデジタルID技術も兼ね備えています。
ブックキーパーは、ネットワーク上で名前が知られている実在の機関や人物になることができます。
NEOは政府へのコンプライアンスを重視しているため、司法当局等がNEOネットワークに準拠した金融資産を登録し監視することが可能だからです。
ガス(GAS)の今後
ガス(GAS)の将来性について挙げておきたいと思います。
アリババとの提携
NEOは中国のEコマース企業の大手のアリババと提携しているため、今後の将来性が期待されます。
また、マイクロソフトとの提携もあり、その利便性の高さや企業との提携が期待できるので、今後の成長にも期待がもてます。
「NEO」という大きなバックボーンを持つガス(GAS)は、今後も需要の増加が見込めると注目されています。