仮想通貨(暗号資産)ストラティス(STRAX)の特徴
ブロックチェーンの技術は優れているので、一般企業でも導入はしたいものの、その技術者は不足しています。
この問題を解決しようとしているのが、「ストラティス(STRAX)」です。
今回は、この「ストラティス(STRAX)」について解説していきたいと思います。
ストラティス(STRAX)のアウトライン
特徴 | C#言語で開発することができるプラットフォーム |
発行開始 | 2016年 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ステーク |
ストラティス(STRAX)は、誰もがブロックチェーン技術を導入しやすくするために開発されたDApps開発のプラットフォームです。
数多くの仮想通貨(暗号資産)はそれぞれ設計言語が異なり、複雑であることから技術者不足と言われています。
そこでストラティス(STRAX)では、ブロックチェーンの構築を簡単にするプラットフォームの開発を目指し、一般の企業でもブロックチェーンの技術を導入しやすくすることを目的として開発されています。
ストラティス(STRAX)のプラットフォームでは、広く一般的に使用されているプログラミング言語であるC#言語で開発出来て、マイクロソフトが提供している「NET framework」を使用しているため、マイクロソフトのOS利用者にとっては取り組みやすい環境が整っています。
ストラティス(STRAX)の特徴
ストラティス(STRAX)の特徴を挙げていきます。
DAppsの開発が容易
ブロックチェーンの構築に、多くのプログラマーが精通しているC#言語を利用しています。
なじみのあるC#言語を使用することで、多くの技術者が開発がしやすい環境となっています。
BaaSの利用
「BaaS(Blockchain as a Service/バース)」は、クラウド上でブロックチェーンを利用できるサービスを提供し、ブロックチェーンを容易に利用するためのものです。
このBaaSの利用で、ゼロからシステムを構築していく必要がなくなり、アプリ開発に集中することが可能です。
TumbleBit
TumbleBitはビットコインに匿名性を持たせて送金できるという仕組みです。
通常ビットコインを始めとした取引は公開されており、第3者でも取引内容が見ることができるようになっていますが、匿名性を持たせたいという需要に応えるためにTumbleBitがあります。
ストラティスが開発している「Breeze Wallet」を導入する必要があります。
サイドチェーンが利用できる
ストラティス(STRAX)はサイドチェーンを利用することで、他のプラットフォーム上のアプリと結びつけたアプリの利用や開発が可能です。
ストラティスのサイドチェーンはプライベートチェーンで、他のブロックチェーンと互換性を持たせています。
そのため、他のブロックチェーン上で作成されたサービスをストラティスに移植させることが可能です。
ストラティス(STRAX)の今後
ストラティス(STRAX)の将来性について挙げておきたいと思います。
良くも悪くもマイクロソフト次第
ストラティスはマイクロソフト社との提携を行っています。
最大の強みとも言えるのですが、Cloud Stratisを始めとするストラティスのサービス提供は、多くがマイクロソフト社の力によるものです。
良くも悪くも、マイクロソフト社の力が大き過ぎるので、ストラティスはマイクロソフト社に依存している状況とも言えます。
そうなると、必然的にマイクロソフト社の動向に影響を受ける形となります。
この点はストラティスの不安要素と言えるでしょう。