仮想通貨(暗号資産)マスクネットワーク(MASK)の特徴
インターネット業界は、巨大な企業が提供する製品やサービスであふれかえっています。
テックジャイアント(Google, Apple, Facebook, Amazon: GAFA)に支配されているというのは、よく言われる話です。
そうした中、各々のユーザーは自分自身のプライバシーや個人情報の保護に非常に敏感になっています。
SNSは便利ではありますが、ビッグデータを通じて、このようなプライバシーの侵害をしているのも確かです。
このプライバシーに焦点を当てて開発されたのが、「マスクネットワーク(MASK)」です。
今回は、この「マスクネットワーク(MASK)」について解説していきたいと思います。
マスクネットワーク(MASK)のアウトライン
発行上限 | 1億枚 |
特徴 | SNSメッセージの暗号化 |
発行開始 | 2021年2月 |
マスクネットワークとは、TwitterやFacebookなどのSNS上で暗号化されたメッセージを、ユーザーが送信できるようになる仮想通貨(暗号資産)プロジェクトです。
個人情報が多く集まるSNSのプライバシー問題に焦点を当てており、特に現存しているSNSでのプライバシー保護を目指しています。
マスクネットワークは、ブロックチェーン技術を使ったWeb3.0プラットフォーム上に、Web2.0で使われている既存のアプリを全て再構築することを目的として作られているので、普段の延長線上で暗号化されたメッセージを送受信できるようになります。
マスクネットワーク(MASK)の特徴
マスクネットワーク(MASK)の特徴を挙げていきます。
既存のSNSでメッセージを暗号化して送受信出来る
既存のSNSでメッセージを暗号化できる機能を実装しています。
プライバシー優先で別のSNSを利用するのは、使い勝手があまり良くありません。
そこで、マスクネットワークはこうしたユーザーの需要に焦点を当てて、新規でSNSプラットフォームを構築するのではなく、既存のSNSにプライバシー要素を付け加えるようにしています。
やり方としては、PCではマスクネットワークのブラウザ拡張機能を、モバイルではアプリを入れることにより、TwitterやFacebookからマスク機能を使ってメッセージを投稿するだけです。
このようにマスク機能を使って投稿をすることにより、簡単に暗号化したメッセージを投稿することが可能となります。
この投稿されたメッセージは、マスクネットワーク上にアップロードされることになりますので、マスクネットワークの拡張機能を利用している人のみが閲覧出来ます。
マスクネットワークを使えば関係無い他のユーザーはもちろんのこと、SNSの運営会社にもメッセージの中身は読み取れません。
また、マスクネットワーク側もメッセージの中身は知ることはできません。
SNS上で仮想通貨(暗号資産)のやり取りが行える
マスクネットワークには、「レッドパケット」と呼ばれる、SNSで仮想通貨(暗号資産)のやりとりを安全に行えるサービスがあります。
イーサリアム系の仮想通貨(暗号資産)で、簡単にSNS上で送金・着金が出来るようになっています。
分散型ストレージサービスの提供
分散型のデータストレージサービスやそれを共有できるサービスを追加しています。
このサービスで、TwitterやFacebookを通じてデータをアップロードしたり、共有することができます。
アップロードされたデータは全て暗号化され、ユーザーはSNSなどでより安全で便利なサービスが利用できるようになっています。
マスクネットワーク(MASK)の今後
マスクネットワーク(MASK)の将来的について挙げておきたいと思います。
多数の企業が支援している
多くの企業が将来性を高く評価しています。
2020年から連続して資金の調達に成功しています。
この資金調達には、ブロックチェーン特化のファンドの「Hash Global」、ブロックチェーン企業の「HashKey」、ビットコインとブロックチェーン企業の「Digital CurrencyGroup」など、様々な有名企業が参加しています。
ITOが用意されている
ITOと呼ばれる資金調達方法が用意されています。
ITOとは、Initial Twitter Offeringの略称です。
このITOと呼ばれる資金調達方法は、ユーザー自身の手でTwitter上にて公募のトークンセールを開くことができるというものです。
多くの仮想通貨(暗号資産)のユーザーは「Twitter上に住んでいる」という考えのもとに、システムの開発を行っています。
それにより、拡張機能さえ入れておけば、Twitterから離れる必要なく、ITOのトークンセールが利用できるようになりました。
ITOは、外部のサービスを介することなく、マスクネットワーク独自のシステムのみで利用できるので、ユーザーは変動レートではなく、固定レートにてトークンの販売ができるようになります。