仮想通貨(暗号資産)のホワイトペーパーとは?わかりやすく解説します
投資する仮想通貨(暗号資産)を選択する時に、
「その通貨はどんな目的で作られたのか?」
「どんな技術が使われているのか?」
などということを知っておく必要があります。
それは、そのコインの将来性を判断する材料となるからです。
そこで重要になるのが、「ホワイトペーパー」を確認することです。
「ホワイトペーパー」とは、仮想通貨(暗号資産)のガイドブックのようなもので、その仮想通貨(暗号資産)がどのようなものかを知る手段になります。
今回は、このホワイトペーパーについて解説していきたいと思います。
ホワイトペーパーとは
仮想通貨(暗号資産)のホワイトペーパーは、プロジェクトの企画書であり、「これから発行される仮想通貨(暗号資産)がどういったものであるか」が記されているガイドブックのようなものです。
そのため、気になるコインについて知るための重要な資料となります。
ホワイトペーパーの内容は専門的なことが多く書かれていて、仮想通貨(暗号資産)投資の初心者が目を通しても、なかなか理解はできません。
しかし、知らない用語を調べながらホワイトペーパーを読み解くことは、そのコインについて知るだけでなく、仮想通貨(暗号資産)全体の仕組みを理解することにつながります。
ホワイトペーパー作成の目的
ホワイトペーパーは仮想通貨(暗号資産)の発行者によって作られ、ICOの前に公開されます。
ホワイトペーパーは、このICOでより多くの資金を集めるために作られています。
ICOの開発者は、「私が作る仮想通貨(暗号資産)は~~が特徴です」など、仮想通貨の優れた点や将来性をホワイトペーパーでアピールしています。
一方、ICOへの参加を考えている人にとってもホワイトペーパーは重要です。
その仮想通貨(暗号資産)がどのようなもので、将来性はあるかなどを判断する必要があるからです。
またホワイトペーパーは、ICO時だけでなく、通常の取引でもコインを選定する材料になります。
ホワイトペーパーの内容
ホワイトペーパーは、コインによって違いはありますが、書かれている大まかな内容は共通です。
- 概要
- プロジェクトメンバー
- 背景と目的
- 課題
- プロジェクトによる解決法
- ロードマップ
- 資金調達法
- 技術解説
概要
その仮想通貨(暗号資産)がどのようなものであるかという、ざっくりとした説明をしている部分です。
プロジェクトメンバー
仮想通貨(暗号資産)のプロジェクトにどんな人が参加しているのか書かれています。
背景と目的
なぜそのプロジェクトをやろうと思ったのかという背景と目的が書かれています。
課題
開発する仮想通貨(暗号資産)のプロジェクトの分野で現段階での課題について書かれています。
プロジェクトによる解決法
上記の課題の解決のために、その仮想通貨(暗号資産)がどのような役割を果たすのかについて書かれています。
ロードマップ
仮想通貨(暗号資産)の開発スケジュールやアップデート、今後のプロジェクトの方針について書かれています。
資金調達法
ICOで仮想通貨(暗号資産)を購入する際に、どれくらいの量のトークンを発行するのか?交換に使える仮想通貨(暗号資産)がどんなものであるか?などについて書かれています。
技術解説
仮想通貨(暗号資産)がどのような技術で導入されたかを説明しています。
ホワイトペーパーで確認するポイント
ホワイトペーパーを確認す売る際に、特に注意深く見ておく点を挙げておきたいと思います。
課題と解決法
ホワイトペーパーに書かれている課題が的確な指摘であれば、それを解決するために発行される仮想通貨(暗号資産)は存在する意味を持ちます。
そして実際に、その仮想通貨(暗号資産)が課題を解決できるのであれば、多くの人が必要となるため、需要が大きくなり、価値が上がります。
このように、需要が大きくなるかの判断材料になります。
ロードマップ
開発スケジュールやアップデート予定などのロードマップにも注意して目を通しておく必要があります。
ロードマップには、「いついつの時期に、~~というサービスを開始予定」「いついつの時期に、取引所へ上場予定」など、開発における具体的な計画が示されています。
そのため、開発がスケジュール通りに進んでいれば、そのサービスの開始日や上場の直前に、価格が高騰する可能性があります。
資金調達法
資金調達法では、ICOで発行する仮想通貨(暗号資産)のトークンの量について確認します。
どうしてかというと、ICOでの発行量が少ない方が、値上がりが期待できるからです。
発行量が少ないほうが、希少価値が上がるため、より値上がりを期待できます。
仮想通貨(暗号資産)の取引には、ホワイトペーパーは必須
投資する仮想通貨(暗号資産)を選択する際には、将来性について見極めることが大切です。
その判断材料になるのがホワイトペーパーです。
ただし、ホワイトペーパーに100%依存してしまうのも危険です。
というのは、あくまで企画書のようなものでもあるからです。
書かれている情報がその通りにならないことも多く、思ったほど価値が上がらないこともあります。
ですので、情報源の1つとして取り入れるというスタンスでいればいいかと思います。