NFTチケットの普及に注目
NFTは様々な分野で応用されています。
アート・音楽・ゲーム・スポーツなど、これからもどんどん採用されてくることは間違いなさそうです。
そして、もっと身近なところではNFTチケットが普及してきそうです。
今回はNFTチケットについて解説していきたいと思います。
NFTチケットとは
NFTチケットとは、NFTを利用してチケット販売の健全化・活性化を図り、ファンにより多くの価値を与える仕組みです。
従来のチケット販売は、高額で転売されたり偽物が売られたりして、ユーザーが損するケースがありました。
ですが、チケットをNFT化すると販売履歴がすべてデータとして残るため、ユーザーがそのリスクを負う可能性が低くなります。
また、チケットを購入し、継続して保有することでスポーツチームやアーティストが提供する特典を受け取れたり、NFTの追加配布を受け取れたりなどのメリットもあります。
NFTチケットのメリット
NFTチケットのメリットを挙げていきます。
スムーズに会場に入場できる
入場券として使われます。
専用アプリなどで入場券の代わりにQRコードをNFTから作ります。
当日は入場時に提示して読み取るだけでOKです。
NFTを持っていないとQRコードは作れなく、一定時間ごとに作り直されるので、スクリーンショットなどでは入場は出来ない仕組みになっています。
これにより、入場時に本人確認等も不要となり、行列からも解放されます。
チケットに価値が増える
従来のチケット販売は、アーティストのライブが終わったりチームの試合が終わったりすると、思い出の品になってしまうだけでした。
ただ、NFTチケットは継続的に保有していると、チケットの販売元からさまざまな特典を受けられることがあります。
半券ビジネスとして、NFTチケットを保有していると、イベント終了後に限定グッズの購入機会が与えられたり、限定のコミュニティに参加出来たり、イベントの日付や座席番号を記録したものを記念チケットとして販売も出来たりします。
これらは、二次販売された時に運営元にもロイヤリティの利益が発生することにもなります。
NFTチケットの代表例
2022年度はNFTチケットの黎明期として大きなイベントがいくつかありました。
パリ・サンジェルマンジャパンツアー
メッシ・ネイマール・エムバペ等の、超一流の選手が在籍するフランスのプロサッカーチーム、パリ・サンジェルマンが来日する際にNFTチケットが採用されました。
その時販売されたNFTチケットでは、なんと、100万円と1000万円のプレミアチケットが販売されました。
サッカーだけでなく、世界的に有名なスポーツイベントは、NFTチケットがこれからも採用されてくる傾向になりそうです。
ローソンチケットNFT
ローソンチケットNFTでは、ローソンチケットを購入した人を対象に、手元に保管できるNFTチケットを提供するサービスです。
NFTチケットには、会場の座席情報など、そのとき参加したライブやコンサートの様子を、ありありと思い出せるような情報が記録されています。
法定通貨で購入できるので、仮想通貨(暗号資産)のシステムをよく知らなくても大丈夫な仕組みになっています。
まとめ
NFTは登場初期の頃は高度な技術で一般人には縁遠いものというような存在でしたが、近頃はジャニーズ事務所のチケットも用いられたりと、徐々に日常に浸透しつつあります。
NFTにはデジタルチケット以外にも、様々な実用的な活用方法があります。
消費者・運営側共にメリットがある、今後目が離せない分野になるでしょう。