仮想通貨(暗号資産)ダッシュ(DASH)の特徴
匿名性が高い仮想通貨(暗号資産)で有名なものに「モネロ(XMR)」・「ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)」があります。
「ダッシュ(DASH)」もそのうちの一つです。
今回は、この「ダッシュ(DASH)」について解説していきたいと思います。
ダッシュ(DASH)のアウトライン
発行上限 | 2200万枚 |
特徴 | 匿名性が高い |
発行開始 | 2014年1月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ワーク |
ダッシュは元々「XCoin」としてリリースされましたが、翌月には「ダークコイン(Darkcoin)」に変更して、2015年にはダッシュ(DASH)とさらに変更しています。
これは、ダークコインという名称の印象が悪いことから改名されたと言われています。
ダッシュは現金と同じように使えることを目指す決済用の仮想通貨(暗号資産)
で高い匿名性と高速な処理スピードを兼ね備えています。
また、マスターノードと呼ばれる大口保有者がダッシュの運営方針を決める役割を持っています。
ダッシュ(DASH)の特徴
ダッシュの特徴について挙げていきます。
決済速度の速さ
ダッシュはトランザクションの処理が高速です。
ビットコインの取引承認スピードは約10分ほどですので、店舗などでの決済には現在のところ向きません。
ですが、ダッシュは決済や送金の速度は約4秒とされています。
また同じ匿名性のあるモネロやジーキャッシュも2分ほどかかるので、それらと比べても速いと言えます。
これは、ノードの中からランダムにマスターノードを選択し、承認作業を任せることで速い承認作業となる「インスタンドセンド」という技術を用いているからです。
高い匿名性
ダッシュは、送金元から送金先に送られる情報が第三者にはわからないようなシステムになっています。
「プライベートセンド」と呼ばれる技術を採用しています。
どういう仕組みかというと、
- 複数の送金依頼を受けた後に送金プールに溜められる
- 送金依頼を混ぜこぜにする
- それぞれの送金先へ送金
というように、途中で混ぜこぜにし、小分けに送金をすることで匿名性を高めています。
セキュリティが高い
ダッシュでは、「X11」という11種類のハッシュを組み合わせたハッシュアルゴリズムを採用しています。
数あるブロックチェーンの中でもかなりセキュリティが強固と言われています。
あるデータが与えられた場合に、そのデータを代表する数値を操る操作、またはそのような数値を得るための関数を指します
マスターノードの取引承認
ダッシュは取引承認にマスターノードという大口の保有者を活用しています。
- 1000DASH以上の保有
- 24時間端末の稼働
- 専用IPアドレスを持つ
マスターノードになると、報酬として手数料を受け取れます。
また、承認作業の他にもガバナンス投票としてのダッシュの開発や運営方針に意見を出すことが出来ます。
ダッシュ(DASH)の今後
ダッシュの将来性について挙げておきたいと思います。
アジア最大手の決済企業と提携
アジア最大手の決済サービス企業の「AloGateway」という会社と提携しています。
「AloGateway」は、VISAやMastercard、中国のUnionPayなどを利用したネットの決済を行うことが出来るプラットフォームを提供しています。
セキュリティが高く、高速で取引出来ることで提携に至っています。
すでに1300以上の組織で支払いシステムを導入しています。