仮想通貨(暗号資産)ヘリウム(HNT)の特徴
「ヘリウム(HNT)」はP2Pのワイヤレスネットワークの提供を目指す、ブロックチェーンテクノロジーのプロジェクトです。
Web3.0を目指す中で、プライバシーの保護が可能であるセキュリティ性が高い、新しいIoTを実現する存在として注目を浴びています。
今回は、この「ヘリウム(HNT)」を解説していきたいと思います。
ヘリウム(HNT)のアウトライン
発行上限 | 2.23億枚 |
特徴 | IoT向けのブロックチェーンネットワーク |
発行開始 | 2019年7月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・カバレッジ(PoC) |
ヘリウム(HNT)は、分散型IoT(モノのインターネット)を実現するために生み出された、P2Pワイヤレスネットワークです。
ヘリウムが提供する分散型IoTは、既存のIoTのように中央集権的な管理ではなく、ユーザー同士によるネットワークの運営が可能です。
P2Pシステムを取り入れることで、これまでのIoTにあったプライバシーの侵害、ハッキングなどのセキュリティなどのリスクを、最小限に抑えることができるという利点があります。
まさに、Web2.0のIoTからWeb3.0のIoTを実現することを目指すプロジェクトと言えるでしょう。
ヘリウム(HNT)の特徴
ヘリウムの特徴について挙げていきます。
ヘリウムホットスポットの提供
ヘリウムはユーザーに「ヘリウムホットスポット」と言うハードウェアのルーターを有償ですが提供しています。
ホットスポットに自宅のWiFiなどを共有してくれるユーザーが増えるほど、ヘリウムのネットワークを拡大していく仕組みになっています。
ホットスポットにネットワークを共有することで、ヘリウム(HNT)のブロックチェーン上で生成されるネイティブトークンのHNTを報酬としてもらえます。
この際にマイニングをホットスポットが自動的に行なってくれるので、ホットスポット所有者は何もせずしてヘリウムを獲得することが出来ます。
コンセンサスアルゴリズムにPoCを導入
ヘリウムは、コンセンサスアルゴリズムに「Proof of Coverage(PoC)」という独自のアルゴリズムを採用しています。
ホットスポットが設置されている場所を特定し、暗号化した形で検証して、正しいかどうかを検証するという仕組みになっています。
マイニング自体をホットスポットで行うという点が特徴です。
2年に一度半減期を迎える
ヘリウムは、独自の半減期システムがあり、2019年8月から発行が始まり2年に一度半減期を迎えます。
ですので、早い年次ほど発行されますので、価格としては売り圧がかかり、下がりづらいです。
ヘリウム(HNT)の今後
ヘリウムの将来性について挙げておきたいと思います。
IoTマーケットの拡大
IoT端末は着実に年を重ねるごとに増えています。
今後も確実に増えていくことでしょう。
IoTに特化したヘリウムですが、まだ未成熟なマーケットですので、今後もその伸びは期待されるところです。
Helium Tabsという新サービスの提供
「Helium Tabs」という新サービスの提供を行っています。
「Helium Tabs」は「People’s network」というネットワークによって、IoT化を促進することを目的に展開されています。
これを活用することで、モノはもちろん、ペットなども追跡が可能になり、IoT化が加速するとも言われています。
資金調達がうまくいっている
ヘリウムは、これまで多くの投資家やベンチャーキャピタルから大規模な資金調達を2013年から受けています。
周囲の期待度も高く、分散型5Gを目指している最中、最近も120億円以上の新たな資金調達を受けています。
将来性と実用性が評価されているということでしょう。
Internet of Thingsの略でモノのインターネットを指します。例えば、家電、工場の設備などのモノがインターネットを経由して通信をする事で、利便性が発揮されます。