仮想通貨(暗号資産)ヴィチェーン(VeChain/VET)の特徴
「ヴィチェーン(VeChain/VET)」は、調達から製造、販売、消費の一連の流れのサプライチェーンの安定性や透明性ということに構築されたプラットフォームです。
スマートコントラクトを実装することで、監視や追跡が可能なシステムを実現しています。
今回は、この「ヴィチェーン(VeChain/VET)」について解説していきたいと思います。
ヴィチェーン(VeChain/VET)のアウトライン
発行上限 | 約867億枚 |
特徴 | サプライチェーンの利用 |
発行開始 | 2016年6月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・オーソリティー |
ヴィチェーンは、物流を行うサプライチェーンに対してブロックチェーンを活用し、製品偽造等を防止し、その製品の価値を担保するとともに、品質管理や販売管理をし、各工程のデータを明確にすることで透明性の高いサービスの実現に取り組んでいます。
環境問題として話題に上る炭素排出量の追跡も出来て、今後の社会に役立つ通貨だと言われています。
ヴィチェーン(VeChain/VET)の特徴
ヴィチェーンの特徴を挙げていきます。
品質管理や輸送状況販売管理を全てできる
物流の工程の全てを管理することが出来ます。
製品とデータが紐づけされて全てがデータ化されることで、そのデータを後から改ざんすることが不可能になるため、製品の価値を担保しています。
また、炭素排出量も追跡出来るので、世界に浸透しているSDGsへの関わりや温暖化問題にも役立つものとなっています。
ブランド品の偽造防止
ブロックチェーンの特色であるデータ付与や改ざん不可の機能を使うことによって、ブランド品の偽造防止にも繫がります。
あるものが正規の会社で作られたものかどうか、データとして客観的に誰でもわかり、改ざんが不可能ですので、確実にニセモノと本物を見分けられます。
デュアルトークンシステムを採用している
ヴィチェーンは、2種類のトークンを利用するデュアルトークンのシステムを採用しています。
VET:決済や取引で使用されるバリューレイヤーのトークン
VTHO(VeChain Thor Energy):手数料の支払いなどのスマートコントラクトレイヤーのトークン
の2種類があり、VETを使用する時の手数料の支払いにVTHOを使います。
VTHOはVETの保有量に応じた付与ですので、VETを使用するために必要なVTHOを得るためには、VETを保有する必要があるということになります。
これにより、流通量が増加するという仕組みが構築されています。
ヴィチェーン(VeChain/VET)の今後
ヴィチェーンの将来性について挙げておきたいと思います。
中国政府と提携している
中国政府直轄の経済特区との提携を結んでいて、積極的に利用されてきています。
今後も利用が数多く見込まれる予定です。
世界の大手企業と提携している
「ルイ・ヴィトン」、「マイクロソフト」、「BMW」など世界の名だたる大企業と提携しています。
また、中国最大のブロックチェーン企業の一つである、「BitSE」の子会社であることから、中国の企業には強く、「ウォルマートチャイナ」などや中国大手の保険会社の「PICC」などとも提携を済ませています。
5つ星ブロックチェーンサービスを取得
欧州の著名認証機関である「TUV Saarland」は、ヴィチェーンに世界初の5つ星ブロックチェーンサービス認証を与えています。
ヴィチェーンの技術の実用性が非常に評価されたものです。
この認証は、エンタープライズレベルのブロックチェーン業界で、優れた先駆者的存在の1つと認定するものです。
第三者にきちんと評価されているということで、今後も注目度は高いと思われます。