仮想通貨(暗号資産)ステラルーメン(XLM)の特徴
「ステラルーメン(XLM)」は、リップル(XRP)の開発者らによって開発された仮想通貨(暗号資産)です。
人気の高いリップル(XRP)の開発者が関わっているということもあり、ステラルーメン(XLM)は公開直後から注目を集め、現在もアクティブに取引されています。
今回は、この「ステラルーメン(XLM)」について解説していきたいと思います。
ステラルーメン(XLM)のアウトライン
発行上限 | 500億枚 |
特徴 | 安価な手数料と高速の送金・決済 |
発行開始 | 2014年7月 |
コンセンサスアルゴリズム | ステラ・コンセンサス・プロトコル |
ステラルーメンは、安い手数料ですばやく国際送金することを目的に、ステラ開発財団が開発した仮想通貨(暗号資産)です。
ステラルーメンによる送金はわずか数秒で完結し、手数料も0.01XLMで日本円に換算すると1円もかかりません。
これは、発展途上国の個人向けに送金ができることを目的としているためです。
発展途上国の中には、一般人が銀行口座を持つことが困難な国もあります。
ステラルーメンは、全ての人が金融サービスを受けられるための解決策として、世界統一通貨を目指し誕生しました。
ステラルーメン(XLM)の特徴
ステラルーメンの特徴を挙げていきます。
ブリッジ通貨としての機能
「ブリッジ通貨」と呼ばれる、米ドル→ステラルーメン→円、というような各国の法定通貨同士を仲介する国境をまたいだ送金を可能にしています。
これにより、手数料は安く送金時間も速くなります。
中央集権型である
ステラルーメンは、ステラ開発財団が中央管理者として管理・運営の全てを行っています。
中央集権体制により運用されており、プロジェクトはステラ開発財団が権限を持ち、スムーズな意思決定を行うことが可能になっています。
ステラ開発財団は非営利団体であるため、利益を得るための活動は禁止されていることから、透明性と信頼性は高いと言えるでしょう。
コンセンサスアルゴリズムにステラコンセンサスプロトコル(SCP)を採用
独自のコンセンサスアルゴリズムのステラコンセンサスプロトコル(SCP)を採用しています。
リップルが導入しているアルゴリズムをベースにしていますが、リップルは、80%以上の合意がないと取引の承認は完結しません。
一方ステラルーメンは、80%以上の合意がなくても取引の承認が可能になっており、処理速度の低下が起こりにくくなっています。
ステラルーメン(XLM)の今後
ステラルーメンの将来性について挙げておきたいと思います。
世界的企業との提携
2019年3月に「IBM」とパートナーシップを結び、ステラブロックチェーンを採用しています。
また、フランスの大手送金会社の「TEMPO」、大手会計事務所の「Deloitte」とも提携しています。
今後も、その使い勝手の良さから、採用される企業が増えると思われます。
発展途上国への拡大
ステラルーメンは、個人向けの取引や送金の効率化を目指して開発されたものです。
特にアフリカやイスラム圏、東南アジア諸国では銀行口座を持たない人も多く、社会貢献を目的として、発展途上国をターゲットにしています。
すでに実用化を進んでいて、今後も利用の拡大が期待されています。