仮想通貨(暗号資産)ポルカドット(DOT)の特徴

仮想通貨(暗号資産)ポルカドット(DOT)の特徴

「ポルカドット(DOT)」は仮想通貨(暗号資産)の中でも歴史が浅い通貨ですが、上場したレートからかなり急騰して推移している、注目の仮想通貨(暗号資産)です。

他にない特徴があることも、急上昇した理由と言えるでしょう。

今回は、この「ポルカドット(DOT)」について解説していきたいと思います。

ポルカドット(DOT)のアウトライン

発行上限10億7000万枚
特徴web3.0による相互運用
発行開始2020年8月
コンセンサスアルゴリズムノミネーテッド・プルーフ・オブ・ステーク

ポルカドットは、「web3.0」を促進させるために開発された仮想通貨(暗号資産)です。

「web3.0」とは、ブロックチェーンを利用して、個人情報をユーザー同士が分散して管理できるようにした新しい概念です。

今までの仮想通貨(暗号資産)は、分散型とは呼ばれていたものの、実際には中央集権型の取引所の売買となり、完全な分散型ネットワークではありませんでした。

実現すれば、本当の意味での分散化されたネット空間が出来上がることになります。

また、異なるブロックチェーン同士に互換性をもたせて、橋渡し役の機能を持っています。

ポルカドット(DOT)の特徴

ポルカドットの特徴を挙げていきます。

取引速度が速い

近年は、スケーラビリティ問題によるガス代の高騰が問題になっていますが、ポルカドットでは、取引処理の速度が速くスケーラビリティ問題を引き起こすことがありません。

パラチェーンと呼ばれる複数のブロックチェーンが並行処理出来て、処理速度を格段に向上させています。

インターオペラビリティの実現

インターオペラビリティとは相互運用性ということを指します。

異なるブロックチェーンは、相互運用が出来ないので、通貨の交換をするためには、一度取引所を通して交換する必要性があります。

ですが、ポルカドットを使用することで、違うブロックチェーン同士をつなぐことが可能になります。

このブリッジという機能で、異なるブロックチェーン同士をつなぐインターオペラビリティを実現でき、「web3.0」を構築できることとなります。

容易にブロックチェーンの開発が出来る

ポルカドットでは、自由にブロックチェーンを開発出来るツールを、一般向けに公開しています。

これにより、誰でも簡単にポルカドットと互換性のあるブロックチェーンを開発できることになります。

NPoS(ノミネーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)の採用

コンセンサスアルゴリズムに「NPoS(ノミネーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)」を採用しています。

「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」に「ノミネーター(Nominator)」と呼ばれる参加者が追加されるシステムです。

「NPoS」ではノミネーターの票を多く集めた参加者(ポルカドットではバリデーターと呼ばれる)がマイナーとして選ばれます。

もし、ノミネーターによって選ばれたバリデーターが不正をした場合、ノミネーターのステークしたポルカドットが、没収されてしまうルールになっているため、ノミネーターは信頼できるバリデーターを選ぶインセンティブが働きます。

セキュリティーが高い

セキュリティーのレベルが高く、多くのリソースを割く必要がないと言われています。

ポルカドットの場合、セキュリティーのプログラムがネットワーク上に設置されプールされており、それを各ブロックチェーンが活用出来る仕組みになっており、接続するだけでセキュリティーを保てます。

そのために、各々のブロックチェーンでリソースが不要で、全てのブロックチェーンで一定のセキュリティーレベルを確保できます。

オープンガバナンス体制

運営主導で開発を進めずに、ユーザーと協議しながらネットワークの発展に取り組めるようになっています。

つまり、民主的にオープンな仕組みになっているということです。

オープンガバナンス体制により、ユーザーにメリットがあるような仕組みが構築されています。

ポルカドット(DOT)の今後

ポルカドットの将来性を見ていきます。

イーサリアムキラーになる可能性

イーサリアムのスケーラビリティやガス代の高騰は、現在問題になっています。

ポルカドットでは、簡単に独自のブロックチェーンを作成出来るために、開発者自身で処理スピードや手数料を柔軟に決められるために、実用性の高さがうかがえます。

多くのプロジェクトが進行している

ポルカドットが生まれてから、多くのプロジェクトが誕生しており、その数は現在でも、なんと300以上ものプロジェクトが進行しています。

DeFi(分散型金融)関連サービスやスマートコントラクトに関するもの、NFT関連など、広い分野で継続的に発表されています。