仮想通貨(暗号資産)ゴーレム(GLM)の特徴
仮想通貨(暗号資産)の将来性について言えば、イーサリアムが今のところ現実的に使用されていて、機能性など一歩リードしています。
もちろん、今後はこの勢力図は変わってくるのかも知れませんが、イーサリアムを支援する団体に入っている中核的な立ち位置の仮想通貨(暗号資産)があります。
その一つが、「ゴーレム(GLM)」です。
今回は、この「ゴーレム(GLM)」について解説していきたいと思います。
ゴーレム(GLM)のアウトライン
発行上限 | 10億枚 |
特徴 | 分散型計算機ネットワーク |
発行開始 | 2018年 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ステーク |
ゴーレムは、コンピュータの計算能力を共有できるシェアリングエコノミー型の仮想通貨(暗号資産)です。
GLMトークンを支払ってコンピュータのリソースを購入したり、自宅の使っていないコンピュータのリソースを貸し出すことでGLMトークンを稼ぐことができます。
このネットワークは、個々のコンピュータが未使用のコンピュータのリソースを提供することにより形成されていて、ユーザーはこれらのリソースをレンタルして複雑な計算タスクを実行することができます。
ネットワークは分散型であるため、中央のサーバーがダウンするリスクを回避することができます。
ゴーレム(GLM)の特徴
ゴーレム(GLM)の特徴を挙げていきます。
コンピュータの計算能力の売買
コンピュータの計算能力の売買が出来ます。
ゴーレムではこの売買を次記のように呼んでいます。
- プロバイダー:余っているコンピュータの計算能力を貸すユーザー
- リクエスター:コンピュータの計算能力を買うユーザー
プロバイダーは、使用していないコンピュータのリソースを貸すことでGLMトークンを獲得できます。
リクエスターは必要に応じて計算能力を安価で購入できるので、効率よく分散型のスーパーコンピュータを利用できます。
ERC20規格トークン
ゴーレムのユーティリティトークンであるGLMトークンは、イーサリアムブロックチェーンと互換性を持つERC20規格のトークンです。
ERC20規格のトークンは、スマートコントラクトの機能が使用出来て、メタマスクなどのウォレットで一元管理が出来るメリットがあります。
機能の開発も豊富に出来るのも有利な点でしょう。
個人でも複雑な処理が可能
コンピュータのリソースを共有することにより、個人でも複雑な処理が可能になります。
例として、動画編集などは高い計算能力を必要とします。
そのためには、スペックの高い高額なPCを購入したり、何台ものPCを用意したりというような費用の負担がありました。
ですが、ゴーレムを利用すれば、スーパーコンピュータの一部のリソースを安価で購入できますので、資金面で不利に立たされている個人ユーザーであっても、複雑な計算処理が可能になります。
ゴーレム(GLM)の今後
ゴーレム(GLM)の将来性について挙げておきたいと思います。
市場の拡大
計算能力を借りたい・購入したいユーザーは多岐にわたります。
AI開発やデータ解析、研究者などは、少しでも処理能力の高いものを求めます。
また、デザイナーや芸術家などのアーティストも3Dモデルなどの普及で高い処理能力が必要です。
今後もこの分野での市場の拡大が望めるでしょう。
大企業との提携
ゴーレムでは世界的規模の大企業とパートナーシップを結んでいます。
「インテル」とはより信頼性があり安全なネットワークの構築のためにコンピュータの研究が行われており、「イーサリアムファウンデーション」では、機能性の向上とスケーラビリティの改善が期待されています。
ポリゴンとの提携
ポリゴンネットワーク(MATIC)との提携により、取引手数料の高いイーサリアム上のネットワークでしか決済ができなかったものが、オフチェーンでの決済を可能にする技術を利用することで、手数料を安くすることが可能になりました。