仮想通貨(暗号資産)Gnosis(GNO)の特徴
仮想通貨(暗号資産)は様々な分野で活用が進んでいます。
その中で分散型予測市場というものがあります。
スポーツの結果や競馬などのギャンブル、保険などの未来に関する予想を行う市場を指します。
この分散型予測市場で使用される仮想通貨(暗号資産)が「Gnosis(GNO)」です。
今回は、この「Gnosis(GNO)」について解説していきたいと思います。
Gnosis(GNO)のアウトライン
発行上限 | 1000万枚 |
特徴 | 分散型予測市場のプラットフォーム |
発行開始 | 2017年 |
Gnosisはイーサリアムのブロックチェーン上に構築された分散型予測市場のプラットフォームです。
予測市場は、ギャンブルや保険などの未来に関する予測をするためのマーケットです。
予測市場では近い将来に起こりえる事象に対して予測を立て、それが正しかったかどうかを検証して、データベース化します。
そして、参加者はその予測が当たれば配当を受け取ることが出来て、外れたら掛け金が没収されてしまいます。
簡単に言えばギャンブルをブロックチェーン上で行うということです。
ただ、普通のギャンブルと違うのは、予測市場というのは様々な分野に応用出来ることです。
例として、将来病気になるという予想を行い、お金を預けて、その予想が当たれば配当を受け取れるという予測市場を作れば、それは保険制度になります。
こういった予測市場をブロックチェーン技術を使って生み出したのがGnosisです。
Gnosis上で使用されるトークンがGNOです。
Gnosis(GNO)の特徴
Gnosis(GNO)の特徴について挙げていきます。
分散型予測市場のプラットフォーム
通常のギャンブルは、ルールや配当を決める主催者が存在し必要です。
主催者は賭け金を集めてマーケットを開催し、売上金から人件費などの経費を差し引き、残った金額を参加者に払い戻すので、どうしても参加者の還元率が少なくなるデメリットがあります。
宝くじや公営ギャンブルの控除率が15%~50%あるのは不公平さが残ります。
Gnosisでは、スマートコントラクトを使用して自動的に取引を成立させます。
ブロックチェーンに結果や参加人数、賭け金の総額を記録することで、払い戻しのスピードや正確性を向上させています。
人件費などの経費も大幅に削減できるので、参加者への還元率も当然多くなります。
スマートコントラクトで管理しているので不正が起きる心配もなく、主催するための大きな資金も不要になりました。
保険や福祉にも利用可能
Gnosisは保険や福祉にも活用できます。
一例として、自動車保険が挙げられます。
車で事故が起きるという未来にお金を賭けて、その予測が当たったら報酬がもらえるという仕組みであると言えます。
これがまさに予測市場がやっていることです。
また、新型コロナウイルスが流行したときは、感染症の情報を収集するためのプラットフォームをGnosisは立ち上げています。
専門家等の意見や地域の感染状況のデータを集め、ユーザーからの質問に正確な解答を出すというサービスが実際に行われていました。
Gnosis(GNO)の今後
Gnosis(GNO)の将来性について挙げておきたいと思います。
国の規制対象になる可能性
予測市場は早い話、ギャンブルと同一と見られます。
そのため、幅広い事象をギャンブルのようなネタに出来てしまうので、国に規制される恐れがあります。
また、規制されなかったとしても、ギャンブルに対する嫌悪感が広まりや発展を押し留める恐れもあります。