仮想通貨(暗号資産)の変動要因

仮想通貨(暗号資産)の変動要因

投資商品というのは数多く存在しており、投資判断の基準というのは、株式投資の場合、業績の上昇見通しや新規事業などの目の付け所や最先端技術の導入などがそれにあたります。

FXであれば、国の政策金利や経済制作、首相や大統領、中央銀行などの要人の発言などにより動きが大きく変化します。

では、仮想通貨(暗号資産)の場合は、どのような理由で変動していくのでしょうか?

今回は、このことについて解説していきたいと思います。

仮想通貨(暗号資産)の値動きが大きいワケ

仮想通貨(暗号資産)は他の投資商品と比べて価格の変動が大きいです。

これはなぜなのでしょうか?

取引量が少ないから

取引金額が徐々に確実に増えている仮想通貨(暗号資産)ですが、株式やFXに比べると、まだまだその規模は小さいです。

規模が小さいマーケットというのは、大口の投資家の動向次第で値動きが一気に変わることがあります。

小口投資家でも、ちょっとしたニュースなどで、それなりの取引金額が動けば、大きく変動するものです。

値動きの値幅に上限・下限がないから

日本の株価の場合は、ストップ高やストップ安があり、1日の動きに限度があります。

アメリカの株式にもサーキットブレイカー制度があり、一定以上の価格下落が起きた時に発動されます。

ですが、仮想通貨(暗号資産)では、そのようなものがありませんので、まれにとんでもない動きをすることがあります。

情報に左右されがちだから

仮想通貨(暗号資産)はまだまだ発展途上であり、各国でもその扱いのスタンスが極端に違っていたりします。

認可や規制が入り混じりその一つ一つで動きが大きくなりがちです

また、著名人の発言などでも乱高下しやすい傾向があります。

仮想通貨(暗号資産)の値動きが出る要因

仮想通貨(暗号資産)の需要に影響を及ぼすポイントを挙げていきます。

通貨危機による影響

通貨危機にある国では、自国の通貨の価値が減少していくために、他の国の通貨に交換する国民が多くなります。

そのために、仮想通貨(暗号資産)へ交換する量が多くなり需要が高まり、価格が値上がりする可能性があります。

また、各国の金融緩和などの政策により、既存通貨への信頼が低下し、インフレをヘッジするための資産として仮想通貨(暗号資産)への注目が高まって、価格が上昇するということも起きる傾向があります。

仮想通貨(暗号資産)の知名度上昇による影響

仮想通貨(暗号資産)の知名度が上昇することで需要が高まることがあります。

有名企業が仮想通貨(暗号資産)の採用を決定した、有名人がTwitterでつぶやいた、などのニュースが報道されることで、一気に価格も上昇します。

仮想通貨(暗号資産)取引所への上場の影響

仮想通貨(暗号資産)の取引所は全世界に数多くありますが、海外でメジャーな取引所での取り扱いや、厳しい日本での取引所での上場は、利用者が増えることもあり、価格上昇の一因になります。

仮想通貨(暗号資産)のアップデートによる影響

仮想通貨(暗号資産)は、生まれたらそのままでといういわけではなく、取引処理速度の向上・セキュリティーの向上など開発を進めています。

アップデートされることで、利便性が増し、価格上昇につながることがあります。

まとめ

仮想通貨(暗号資産)の市場はまだ未成熟と言ってもいいでしょう。

ただし、市場自体はすでに存在していますし、取引量も金額も年々増加しています。

FXの分析手法で、テクニカル分析やファンダメンタル分析があるように、成熟してくれば、FXと同じ様な手法でトレードをして、利益を出すことも出来るでしょう。

値動きが大きい今だからこそ、参入するというのもありですが、リスク管理をしっかりとして、臨みたいものです。