仮想通貨(暗号資産)の魔界とは?
仮想通貨(暗号資産)をいじっていると、「魔界」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
「魔界」は、そのイメージどおり、人を誘惑するような神秘的で恐ろしい場所です。
仮想通貨(暗号資産)業界では、魅惑的な相場ではあるものの、リスクが高いというものです。
つまり、仮想通貨(暗号資産)の中でもさらにハイリスクハイリターンということです。
今回は、この「魔界」投資について解説していきたいと思います。
魔界とはどういう意味か?
「魔界」とは仮想通貨(暗号資産)の取引の中でも、特にハイリスクハイリターンのモノを指します。
資金が何倍は当たり前、何十倍・何百倍の可能性はあるものの、資金のほとんどを失ってしまうこともある世界です。
将来性が高いものかどうかわからない、ギャンブル性が高いものに投資をする感じです。
魔界では、数十倍に膨れ上がった資金が、あっという間に価値がゼロになるようなこともあります。
このような現象は魔界では日常茶飯事に起きています。
運も味方につける必要がある、リスキーな投資であると言えるでしょう。
魔界には主に2種類が存在する
仮想通貨(暗号資産)の魔界には2つの意味が存在します。
魔界コイン
魔界コインは、DEX(分散型取引所)に上場したてホヤホヤの新しいコインを指します。
草コインは、知名度が低く時価総額も少ないですが、今後大化けする可能性があるコインです。
ユーザーは、草コインが魔界コインに化けていくのを期待して購入します。
魔界DeFi
魔界DeFiは、2つの仮想通貨(暗号資産)をペアにし、DEXに流動性を提供して、金利や手数料を得るイールドファーミングで稼ぐのですが、その配当利回りが年利1万%という案件も出る世界です。
ただし、最初から詐欺として作られるものもあるので、その見極めは難しいものがあります。
魔界で取引を行う時の注意点
魔界での取引には注意すべき点を挙げていきます。
利益確定のルールを決めておく
魔界での投資の際には、利益確定のルールをあらかじめ決めておくことが必要です。
利益が出て伸びていると、「まだまだ儲けられるかも」と欲が出てきます。
そんなことを考えているうちに、レートが落ちてきて建値を割ってしまうこともよくあるものです。
ですので、利益を確定させるということは本当に大切です。
「投資額の○倍になったら投資額を抜く」、「投資額の○倍になったら利益確定をする」
というようなルールは必ず決めておきましょう。
利益全部を魔界に再投資しない
魔界でうまく利益が出た場合、再び魔界の新しいプロジェクトに再投資すれば、あっという間に資産が膨らむような気がします。
ですが、そう簡単にはいきません。
出た利益を全額つぎ込むのは賢い投資とは言えないでしょう。
少なくとも半分は、メジャーなビットコインやイーサリアムなどに組み替えたり、株やFXなどに投資するというようなポートフォリオを組むのが適当です。
ギャンブルで出た利益は全額ギャンブルに注ぎ込むのではなく、利益として手元にある程度残したり、買い物してリフレッシュしたり、美味しいものを食べて健康維持するなど、他のモノに投じるのも立派な投資です。
魔界にトライする時の心得
最後に魔界に挑む時の心構えを整理しておきましょう。
仕組みをきちんと把握する
魔界の世界は、日本語での取引が基本的に出来ないことが多いです。
それでも、儲かる種があれば飛びついてしまうこともあるかも知れません。
ただ、これは自殺行為です。
魔界には、特徴がある仮想通貨(暗号資産)も数多く存在しています。
利益確定しても、一定期間出来ないような特殊な仮想通貨(暗号資産)もあります。
いつもやっているから、他のユーザーがやっているからという理由で何も考えずに「右にならえ」することはやめましょう。
スピードに惑わされない
魔界での取引はスピードが命ということがよくあります。
特に上場する前のプレセールスの販売や上場直後では、数秒が勝負になります。
ただ、こういうケースは、誤操作や情報の正誤が不明だったり、判断自体も焦りから正常に出来なくなることも出てきます。
ですので、逸る気持ちを抑えて冷静に対処するということも常に忘れないでおきましょう。
魔界はハイリスクハイリターンであることを肝に銘じる
魔界でうまく利益が出せるとその資産の増加スピードに、感覚が麻痺してしまうことがあります。
また、次の魔界の投資先も成功するようなイメージも出てくるでしょう。
しかし、何回も言うようですが、そんなに甘くないのが魔界です。
リターンも大きいですが、リスクもかなり高いことは、肝に銘じておきましょう。