仮想通貨(暗号資産)の特徴
仮想通貨(暗号資産)の基礎となる部分の特徴について解説していきます。
通常法定通貨と呼ばれる米ドル・ユーロ・円などは、信用によって通貨としての機能と価値が担保されています。
法定通貨の場合の信用とは、その国の信用力を指します。
国自体の経済や政治の均衡が取れているので、その国で使われる法定通貨にも信用が生まれるというわけです。
ところが、仮想通貨(暗号資産)では国の中央銀行に当たる中央管理者の観念がありません。
仮想通貨(暗号資産)の場合、3つの特徴によって信用を得ています。
- 仮想通貨(暗号資産)の非中央集権性
- 仮想通貨(暗号資産)の流通量
- 仮想通貨(暗号資産)の安全性
仮想通貨(暗号資産)の非中央集権性
日本であれば日本の中央銀行、アメリカならアメリカの中央銀行(FRB)、ユーロ圏ならユーロ圏の中央銀行(ECB)、というように、中央管理者がいて、法定通貨は発行と管理を行っています。
ですが、仮想通貨(暗号資産)では、まず国の観念がなく、さらに中央管理者も存在しません。
完全に独立していると言えます。
ですので、法定通貨の場合、国の経済や政治災害等によって価値と信用は変化しますが、仮想通貨(暗号資産)の場合は基本的に変動はありません。(厳密には世界情勢により、リスクオン・リスクオフがレートに影響はしてきます。)
仮想通貨(暗号資産)の流通量
通貨には流通量が大きく関係してきます。
法定通貨の場合、中央銀行が通貨の発行量や金利を調節し、市場に流通する通貨量をコントロールしています。
ですが、仮想通貨(暗号資産)の場合、中央管理者が存在しないので、発行上限を定めることによって価値を保っています。
仮想通貨(暗号資産)の種類によっては、発行上限が決まっていないもの(イーサリアム等)もありますが、これらは独自の基準や仕組みよって供給される量をコントロールして、価値を保っています。
仮想通貨(暗号資産)の安全性
新しいデジタル通貨の認識があるので、仮想通貨(暗号資産)の安全性に疑問が唱えられることもありますが、大部分の仮想通貨(暗号資産)は、ブロックチェーンの技術によって安全性が担保されています。
ブロックチェーンは、「ブロックチェーンとは?」で解説しているので、ここでは割愛しますが、取引情報などのデータをネットワーク上で分散管理しているので、不正が出来ないようになっています。