仮想通貨(暗号資産)ビットトレント(BTT)の特徴
「ビットトレント(BTT)」は、世界最大級のP2Pネットワークを介してファイルや情報を共有するソフトウェア、およびそのプラットフォームが発行する仮想通貨を指します。
「ビットトレント(BTT)」のプラットフォームには、TRONのTRC-10が採用されています。
今回はこの「ビットトレント(BTT)」について解説していきたいと思います。
ビットトレント(BTT)のアウトライン
発行上限 | 9億9000万枚 |
特徴 | 分散型のファイリングシステム |
発行開始 | 2019年2月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ステーク |
ビットトレント(BTT)は、世界に1億人以上のユーザーを有するP2Pプロトコルサービス、もしくは同じ名称の仮想通貨(暗号資産)を指します。
ビットトレントを利用すると、大容量のファイルをユーザー間で共有(送受信)することができます。
ファイル共有サービスが開始されたのが2001年ですから、仮想通貨(暗号資産)のビットトレント(BTT)以前から存在しています。
大変人気のあったサービスでしたが、利用料金が無料で経営状況が悪化していました。
2018年に、トロン(TRON)の創始者であるジャスティン・サン氏が仮想通貨(暗号資産)と組み合わせると伸びるということで、ビットトレントに目を付け、買収しました。
ビットトレント(BTT)の特徴
ビットトレントの特徴を挙げていきます。
BitTorrent File Systemの提供
BitTorrent File Systemは分散型のファイルストレージシステムです。
ブロックチェーンを用いて分散型にすることで、コストがかかりにくく、高速度になっています。
BitTorrent Speedの提供
BitTorrent Speedというサービスの提供していて、ファイルのダウンロードの速度を上げるために、ビットトレントトークンを使用して、ストレージや帯域幅が購入出来る機能です。
ビットトレントトークンをネットワークトークンして採用
ビットトレント(BTT)の一つの目的として、P2Pでファイル共有を快適にすることを目指しています。
ビットトレントトークンを支払うことで、優先的にファイルをダウンロードできる仕組みをとっていて、この仕組みを利用して、アップロードする人はインセンティブを得ることができ、またアップロードが増えることで、安定してダウンロードすることも可能になります。
また、ビットトレントはデータのダウンロードとアップロードを同じタイミングで実行する事が可能です。
ダウンロード自体に関しても、従来の方法よりも速く実行することが可能です
ビットトレント(BTT)の今後
ビットトレントの将来性について挙げておきたいと思います。
一度使うとバーンされる
ビットトレントは、一度使うとバーンされます。
多くのユーザーが、仮想通貨ビットトレントを使えば使うほど、多くのビットトレントがバーンされて、結果的に総発行枚数が減っていきます。
「流通量が減る=価格が上がる」
というのはマーケットの原理であり、多くのビットトレント保有者に利益をもたらします。
ブロックチェーンとP2Pが融合することで、著作権問題やセキュリティの向上の解決が出来る
違法アップロードやダウンロードという問題に、NFTのような著作権などの明記ができる仕組みを採用すれば、この問題が解決していきます。
また、ブロックチェーンの技術には高度なセキュリティーが備わっていて、生成されたトランザクションは改ざんができないことから、安心してファイルを共有出来ることとなります。