仮想通貨(暗号資産)マナ(Decentraland/MANA)の特徴
「マナ(MANA)」は、ERC721トークン(イーサリアム上のNFTトークン)であり、「ディセントラランド(Decentraland)」という仮想空間を作り出しているゲーム内の通貨になります。
ディセントラランドは、2017年にリリースされたVRプラットフォームで、3DのVR空間内で土地を保有したり、ビジネスを行ったりできます。
今回は、この「マナ(Decentraland/MANA)」について解説していきたいと思います。
マナ(Decentraland/MANA)のアウトライン
発行上限 | 約28億枚 |
特徴 | NFTゲームの代名詞 |
発行開始 | 2017年8月 |
「ディセントラランド(Decentraland)」とは、イーサリアムのブロックチェーンを活用したNFTゲームのことです。
また、「マナ(MANA)」とはディセントラランド内で用いられる仮想通貨(暗号資産)のことを指します。
ディセントラランドは2020年に一般向けにリリースされました。
ICOによる資金調達で約25億円を開始からわずか数十秒で調達しており、注目度の高い仮想通貨(暗号資産)でメタバースの先駆けともいえる存在です。
基本プレイは無料で、プレイヤーは「メタバース(仮想空間)」を自由に探索したり、アイテムや土地を作成・保有することが可能です。
特にゴール設定などはなく、プレイヤーが自由きままに長い時間をかけて遊ぶことができるゲームです。
マナ(Decentraland/MANA)の特徴
ディセントラランドの特徴を挙げていきます。
ブロックチェーンの技術を活かしたバーチャルリアリティー空間
バーチャルリアリティーのプラットフォームは多くにあるものの、ブロックチェーンの技術を活用することで、バーチャルリアリティー内のアバターや土地や建物、など、あらゆるものがNFTで作成されています。
ユーザー自身も、VR空間内で新たなNFTのアイテム等を創出することも可能になっています。
NFTの売買をマーケットプレイスで売買出来て資産として保有できる
NFTであるディセントラランドのアイテムや土地は、ディセントラランド内のNFTマーケット上でトークンのマナ(MANA)を用いて売買出来ます。
外部のNFTマーケットに持ち出して、イーサリアムなどで売買することも可能です。
NFTのアイテムなどは、ユーザー一人一人がその保有者になることが出来ますから、ブロックチェーンが無くならない限り資産として保有し続けることが出来ます。
他のNFTゲームとNFTを相互利用が出来る
NFTのキャラやアイテムは、他のゲームで互換性を持たせられる特徴もあります。
以下のようなNFTゲームと提携していて、一部のNFTの相互利用が可能になっています。
アクシーインフィニティ(AxieInfinity)
アクシー(Axie)と呼ばれるモンスターを育てて対戦させる
イーサエモン(Etheremon)
ポケットモンスターのようなモンスターを育てて冒険に旅立つ
バトルレーサーズ(Battle Racers)
レースゲームでレーシングカーをカスタマイズしていく
マナ(Decentraland/MANA)の今後
マナの将来性について挙げておきたいと思います。
ディセントラランドへの企業参加が増えている
電子機器メーカー大手のサムスン電子アメリカは、マンハッタンにある店舗をモデルに、ディセントラランド上にバーチャルストアをオープンしました。
世界最古の競売会社のサザビーズは、ディセントラランド内にギャラリーをオープンしています。
アメリカの老舗ゲーム開発企業のアタリは、カジノの提供、アタリのゲームコンテンツの提供予定です。
日本の芸能プロダクションのアソビシステムは、ディセントラランド上にメタトーキョー(MetaTokyo)というものを作り、NFTを活かした日本のデジタル文化を提供予定です。
このように、世界から注目されている企業との提携が進んでいるのは、好材料と言えるでしょう。
ポリゴンへの対応が進んでいる
ディセントラランドは、イーサリアムを利用したプラットフォームですが、イーサリアムのスケーラビリティ問題によるガス代の高騰は悩みのタネでした。
ですが、ポリゴンのネットワーク上での取引が可能になり、マナやNFTの売買が容易に低コストで出来るようになったことで、新規のユーザーが増え、取引も活発になってきています。