仮想通貨(暗号資産)カスパ(KAS)の特徴
仮想通貨(暗号資産)のコンセンサスアルゴリズムはプルーフ・オブ・ステークが主流でビットコインに代表されるプルーフ・オブ・ワークは落ち目とも言えました。
このプルーフ・オブ・ワークに独自のアルゴリズムを加えることで、今までの新生プルーフ・オブ・ワークとして注目されているのが「カスパ(KAS)」です。
今回は、この「カスパ(KAS)」について解説していきたいと思います。
カスパ(KAS)のアウトライン
発行上限 | 約290億枚 |
特徴 | 高速のレイヤー1ブロックチェーン |
発行開始 | 2021年11月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ワーク |
カスパ(KAS)は、仮想通貨(暗号資産)の分野で問題となっている、スケーラビリティ・分散化・セキュリティのブロックチェーンのトリレンマを解決するために開発されています。
「blockDAG」という技術を利用することで、分散化を犠牲にすることなく、最速でスケーラブルで最も安全なトランザクションを可能にしています。
これにより、ビットコインやライトコインなどに代表されるプルーフ・オブ・ワークのマイニングの概念が覆される可能性があります。
カスパ(KAS)の特徴
カスパ(KAS)の特徴を挙げていきます。
「blockDAG」技術で1秒の高速ブロック生成を実現
カスパ(KAS)では、「BlockDAG」という技術を使って、1秒の高速ブロック生成を実現しています。
通常のブロックチェーンではブロックは直線上につながるだけですが、カスパ(KAS)ではネットワーク状に繋がるようになっています。
これにより、カスパ(KAS)は一度にたくさんのトランザクションを処理すること可能です。
カスパ(KAS)では新しいブロックを作るのに1秒しかかかりません。
そのため平均10秒で、送金・着金の確認ができます。
スケーラビリティ問題もクリア
「BlockDAG」によってスケーラビリティが高くなっています。
プルーフ・オブ・ステークでは、分散化やセキュリティを犠牲にしてスケーラビリティを優先していますが、カスパ(KAS)では、スケーラビリティの高さを分散化やセキュリティを犠牲にせず実現しています。
大量の取引が行われる状況でも、安定して高速で動作し続けるというメリットがあります。
「Kaspa Wallet」の提供
カスパ(KAS)では、ユーザーが手軽に操作できる専用のウォレット「Kaspa Wallet」を提供しています。
ウォレットといえば、「メタマスク」が有名ですが、カスパ(KAS)のウォレットは、使いやすいデザインで、初心者でも簡単に取り扱えるように設計されています。
カスパ(KAS)の今後
カスパ(KAS)の将来性について挙げておきたいと思います。
環境に優しいブロックチェーン
カスパ(KAS)は他の多くの仮想通貨よりも少ないエネルギーで動作します。
省エネルギーの秘密は、特殊なアルゴリズム「kHeavyHash」にあります。
このアルゴリズムは「光マイニング」に対応しています。
光マイニングはその作業をより効率的にエネルギー消費を抑えながら行う方法です。
さらに「kHeavyHash」は、DAGを組み合わせることにより、他の多くの仮想通貨(暗号資産)よりもカスパ(KAS)を省エネにしています。
その結果、カスパ(KAS)は環境に優しい仮想通貨(暗号資産)となっています。
ハードウォレットのLedgerへの送付
ハードウォレット(コールドウォレット)の1つである「Ledger」に送付できるようにします。
メタマスクはオンライン上で作動するホットウォレットの代表ですが、「Ledger」はオフラインで作動するコールドウォレットの代表格です。
これにより、簡単に安全に保管できるようになります。
スマートコントラクトの実装企画
イーサリアムがほぼ独占している、レイヤー2アプリケーションのスマートコントラクトやDeFiなどを実装させるためのレイヤー1のプルーフ・オブ・ワークを目指しています。
これが実現するとプルーフ・オブ・ワーク搭載だけでなく仮想通貨(暗号資産)業界に風穴が開くスケールになりそうです。