仮想通貨(暗号資産)オーブス(ORBS)の特徴
ブロックチェーンのレイヤー構造はレイヤー2までの2層構造が現在のところ主です。
このレイヤー層を3層にまで延ばすことを目指しているブロックチェーンプロジェクトが「オーブス(ORBS)」です。
今回は、この「オーブス(ORBS)」について解説していきたいと思います。
オーブス(ORBS)のアウトライン
発行上限 | 100億枚 |
特徴 | レイヤー3を目指すブロックチェーン |
発行開始 | 2019年 |
コンセンサスアルゴリズム | randomized Proof of Stake |
オーブス(ORBS)は、既存のDeFiアプリケーションにさらなる分散化と拡張機能を提供するために作られたブロックチェーンです。
また、レイヤー3を目指すブロックチェーンで、スマートコントラクトだけでは実装できない、より複雑な処理の実行を行います。
既存のレイヤーソリューションと、階層型ブロックチェーン構造の一部であるアプリ層の間で分散型プラットフォームとして機能し、DeFiのみならず、Web 3.0、NFT、GameFi等の様々な新しい可能性を模索しています。
オーブス(ORBS)の特徴
オーブス(ORBS)の特徴を挙げていきます。
Web3.0版のAWSを目指す
オーブス(ORBS)が目指している姿の一つに、Web3.0版のAWS(Amazon Web Service)があります。
AWSはAmazonが提供するクラウドサービスで、データベース管理や分析、プログラミング等のサービスを提供しています。
一般的に、サービスやアプリをゼロから開発するのは莫大な時間と費用を必要としますが、AWSは事前に開発をサポートすることで、その問題を解決しています。
ですが、AWSは中央集権的にAmazonが管理しているため、障害などのリスクは避けられません。
今までも何度か障害が起き、混乱が一時的に起こることがありました。
オーブス(ORBS)はDAppsにおけるAWSのような存在になることを目指しています。
独自のコンセンサスアルゴリズムrPoS
オーブス(ORBS)では、独自のコンセンサスアルゴリズムのrPoSを採用しています。
rPoSでは、1秒あたり、数千のトランザクションの高速処理が可能です。
また、多数のバリデーターから承認者をランダムに抽出することで、公平性も保っています。
スマートコントラクト強化のレイヤー3
オーブス(ORBS)はスマートコントラクトを強化するため、レイヤー3の複雑なロジックとスクリプトを実装しています。
ベースとなるブロックチェーン層がレイヤー1で、レイヤー1のスケーラビリティ問題を解決するためレイヤー2の拡張領域が存在し、オーブス(ORBS)レイヤー3のアプリケーション領域でDAppsなどのサービスを提供しています。
バーチャルチェーンによる仮想化
バーチャルチェーンと呼ばれる「仮想ブロックチェーン」の技術を採用しているのも、オーブス(ORBS)の特徴の1つです。
従来は1つのブロックチェーン上でデータを共有し合う仕組みですが、ORBSはそれぞれのバーチャルチェーン上で分散型アプリを動作させます。
独立したバーチャルチェーンを使うことで、同じブロックチェーンを使うよりも安全性が強化される仕組みになっています。
オーブス(ORBS)の今後
オーブス(ORBS)の将来性について挙げておきたいと思います。
多くの企業との提携
オーブス(ORBS)は多分野に渡る企業と提携しています。
- グラウンドX:カカオの子会社
- ATOMIC:クロスブロックチェーンインフラ
- pumapay:ブロックチェーンの決済サービス
- ender:未来予測のプラットフォーム
また、オーブス(ORBS)は米国政府とも契約しています。
これは、アメリカが課題とするパレスチナの政治的問題を、ブロックチェーンを使って解決するためです。
Moonstakeを使ってのステーキング
世界最大のステーキングサービス「Moonstake」が利用できます。
大手サービスでオーブス(ORBS)のステーキングが可能であることは、信頼性が非常に高いことを意味しています。