仮想通貨(暗号資産)Fetch.ai(FET)の特徴

仮想通貨(暗号資産)Fetch.ai(FET)の特徴

世界ではチャットサービスの「ChatGPT」など、AI(人工知能)を使ったサービスが私達の生活に根付いてきています。

これからも様々なサービスがAIによって革新的に便利になっていくことでしょう。

仮想通貨(暗号資産)の業界も例外ではありません。

AIと深い関係にある仮想通貨(暗号資産)の一つが、「Fetch.ai(FET)」です。

今回は、この「Fetch.ai(FET)」について解説していきたいと思います。

Fetch.ai(FET)のアウトライン

発行上限約11億5300万枚
特徴AIが自動的にデータを取引するプラットフォーム
発行開始2019年2月
コンセンサスアルゴリズムUseful Proof of Work

Fetch.ai(FET)は、AI(人工知能)とブロックチェーンの技術を組み合わせたプラットフォームを提供する分散型のネットワークです。

時間と費用がかかるデータ売買を、高度なAIで自動化することにより、安価かつ簡単なものにします。
これにより、これまで価値の低いとみなされていたデータにも需要価値が見出されることもあるので、思わぬ需要を生み出すことも期待されています。

FETトークンは、ガバナンストークンとして利用され、その他、プラットフォーム内のデータ処理やデータ交換を行うための手数料にも利用されます。

Fetch.ai(FET)の特徴

Fetch.ai(FET)の特徴を挙げていきます。

自律型エージェント(AEA)の提供

自律型エージェント(AEA)を提供します。

AEAとは「Autonomous Economics Agents」の略称で、世の中のデータを繋ぎ、自身で学習を繰り返すAIを指します。

AI自身が環境に関する情報を感知して意思決定をし行動します。

人の手を介することなく自動で学習・行動するので、手作業が必要な仕事の自動化が可能になります。

例として交通渋滞を分析して最適ルートを導き出すといったものが挙げられます。

オープン経済フレームワークの仕組みを導入

オープン経済フレームワークの仕組みを導入しています。

オープン経済フレームワークは、自分がデータを取引すべき自律型エージェントを効率的に見つけるための仕組みです。

オープン経済フレームワークによって「地理的な位置」と「経済的な位置」にデータが分類されます。

それにより、自律型エージェントがより効率的にデータを収集・分析・提供することが可能になります。

例として、地理的な位置情報を利用して、ビジネス分野を特定・絞り込みをし、経済的な位置情報を利用して、商品の需要と供給を判断するなどということが挙げられます。

分散型台帳(Fetch Smart Ledger)の採用

分散型台帳「Fetch Smart Ledger」を採用しています。

複数のブロックチェーンを同時に並立処理できるため、処理の負荷を分散させ、より多くの取引を承認することが可能です。

コンセンサスアルゴリズムは「Useful Proof of Work(UPoW)」を採用しています。

プルーフ・オブ・ワークでは競争に負けると報酬はありませんが、UPoWでは小さな計算・承認処理でも報酬を得られる仕組みになっています。

そのため、個人のマイナーでも報酬を得やすくなっています。

Fetch.ai(FET)の今後

Fetch.ai(FET)の将来性について挙げておきたいと思います。

AI市場の拡大

AI市場は急速に拡大してきています。

Fetch.ai(FET)は自動でデータを収集・分析して、ユーザーに最適なサービスを提供するプラットフォームですから、その需要も拡大していくことが予想されます。

他のプロジェクトと差別化が図れている

AIに特化した仮想通貨(暗号資産)のプロジェクトというのは、あまり見かけません。

独自の技術や仕組みにより、競合が少なく、注目度も上がっていくことが期待されています。

他のプロジェクトとの提携も期待

AIの活用ということで、web3.0とも相性がよく、関連する企業との提携やコラボレーションも積極的です。

膨大なデータ利用で、よりニーズに沿って優れたアプリの開発につながることも予想されるでしょう。