仮想通貨(暗号資産)チア(XCH)の特徴
仮想通貨(暗号資産)はマイニングが引き起こす環境問題が一つのテーマとなっています。
マイニングは消費電力が多く基本的に地球環境には優しくないからです。
この環境負荷低減に注目されている仮想通貨(暗号資産)が「チア(XCH)」です。
今回は、「チア(XCH)」について解説していきたいと思います。
チア(XCH)のアウトライン
発行上限 | なし |
特徴 | 環境に配慮したトランザクションプラットフォーム |
発行開始 | 2021年3月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・スペース・アンド・タイム |
チア(XCH)は、「環境に優しいビットコイン」を目指して設計されたトランザクションプラットフォームです。
ビットコインと言えば、マイニングの際に大量の電力を消費する点が長年問題となっています。
これに対して、チア(XCH)は従来のビットコインやイーサリアムよりも消費電力が少ない仮想通貨(暗号資産)として開発されました。
Chiaブロックチェーンで発行されてマイニング報酬として与えられる仮想通貨(暗号資産)がXCHトークンです。
チア(XCH)の特徴
チア(XCH)の特徴について挙げていきます。
環境に配慮したマイニング
チア(XCH)はマイニングの環境負荷を減らせます。
環境負荷を減らすための試みとして、ファーミングによるマイニングを採用しています。
ビットコインをマイニングする際は、CPUマイニングやGPUマイニングと呼ばれるマイニング手法が一般的です。
CPUマイニングは、パソコンに搭載されているCPUを使用してマイニング方法、GPUマイニングは、グラフィックボード(GPU)を使ってマイニングを行う方法です。
これらのマイニング方法ですと、電力の消費量が大きくなってしまいます。
ファーミングは未使用のストレージの容量を利用してマイニングを行う方法で、チア(XCH)のマイニング参加者は、ネットワーク全体にストレージ容量を提供します。
これにより、電力消費はビットコインより最大500倍少なくなると言われています。
コンセンサスアルゴリズムにPoSTを採用
コンセンサスアルゴリズムに独自の「プルーフ・オブ・スペース・アンド・タイム(PoST)」を採用しています。
HDDやSSDなどストレージの空き容量に応じて、マイニングの採掘権が変わります。
これにより、ストレージの空き容量が大きければ大きいほどマイニングでトランザクションの承認が出来る確率が高まり、電力消費も少なくなります。
セキュリティが高いプログラミング言語のChialispを採用
「Chialisp」という独自のプログラミング言語を使用して高いセキュリティを維持しています。
Chialispは受け取りを許可された者にしかチア(XCH)を送金出来ない仕組みになっていて、盗難が基本的にできません。
普通の仮想通貨(暗号資産)では、保管しているウォレットのアドレスと秘密鍵が盗まれると誰でもウォレットから引き出せてしまいますが、チア(XCH)はリカバリー情報を保存しているため盗まれた仮想通貨(暗号資産)を取り戻せます。
チア(XCH)の今後
チア(XCH)の将来性について挙げておきたいと思います。
NFT事業の参入
チア(XCH)は、NFT市場でシェアを拡大しているイーサリアムやソラナに取って代わるプラットフォームを目指していて、NFT事業に参入しています。
NFTコレクションもリリースし、事業拡大を狙っています。
取引所の上場
大手の中央集権型の取引所での取り扱いがまだ完全にカバーできていません。
有名どころの取引所に上場すればレートはすぐに上がってきそうです。