ブロックチェーンと引っ越し
あなたは「もっと気軽に引っ越しが出来たらよいな」と思ったことはないでしょうか?
引っ越しにはそれなりのお金がかかりますが、かかるのは費用面だけではありません。
賃貸契約の他に住所変更手続きや公共料金の登録、職場への登録やその他様々な手続きが必要です。
そういうことを考えると、気軽に引っ越しができるとは現状では言えません。
この引っ越しをもっと手軽に行える可能性を秘めているのがブロックチェーンの利用です。
今回は、引っ越しとブロックチェーンの活用について解説していきたいと思います。
引っ越しの問題
「部屋が手狭になった」、「家族構成が変わった」、「転職した」、その他の理由で引っ越しを検討している人は実は多いのですが、引っ越しは費用とともに時間も大きく割かれるために、かなり重い腰を起こさざるえなく、簡単に引っ越すことができません。
経験があれば、その煩雑さは身に沁みているでしょう。
引っ越しの問題点はいくつかあって、
- 物件の申込書の手続きがとにかく面倒
- 行政への転居手続き、電気・ガスなどの生活インフラの変更申し込みなど、これらに多くの時間や記入が必要
- 変更を受け付ける行政・事業者も手続きが面倒
というようなことがあり、手間や無駄なコストがかかってしまいます。
手軽に気軽に引っ越し出来ないということは、物件自体の流動性の低下も招きます。
情報の一元管理的なものがあれば、これらの課題をクリア出来て、コトをスムーズに進ませることが出来るものです。
引っ越しにブロックチェーンを取り入れる利点
引っ越しにブロックチェーンを活用すれば、引っ越しにおける様々な問題を解決できる可能性があります。
無駄を省いた引っ越しができる
引っ越し手続き全体が手数を少なく出来てコストも時間も節約出来ます。
賃貸契約で入力した氏名や住所などの個人データを、行政の届け出や水道・電気ガス・通信などの事業者も利用できれば、同じ手続きを行う必要がなくなります。
引っ越し手続きが簡略化することで、引っ越しに必要なコストが削減できるので、各事業者は、安い価格でも利益を確保が出来て、利用者は引っ越し費用を抑えることが出来ます。
データの連携が容易になる
ブロックチェーンを利用することで、データの連携が容易になります。
情報の元やフォーマットがバラバラですと、データを共有して活用することは難しいです。
それは、どのデータが正しいのかを判断することができないからです。
データを連携させようとすると、正しいデータの特定や、そのシステムの統合にかなりのコストを割くことになります。
ブロックチェーンでのきちんとしたデータを活用できれば、関係者は同じ情報を利用するので、データ連携がスムーズになります。
情報の信頼性と安全性
ブロックチェーンでは、情報の管理を分散化して、チェックしあうことで、情報信頼性を高めています。
また、中央集権型でないので、システムダウンやハッキングのリスクを限りなく低く抑えることが出来ます。
ブロックチェーンに記録された情報は、簡単に改ざんができないため、データを安全に共有できます。
ブロックチェーンと引っ越しの事例
「積水ハウス」では賃貸の入居申込みで入力した氏名、住所などの情報を電気・ガスのインフラサービスのほか、通信などの企業にも連携することで、引っ越し時に必要な手続きを単純にするサービスを行っています。
入居者は、物件の契約時に申込サイトから必要な情報を登録することで、賃貸契約はもちろん、引っ越し業者の申し込み、電気、ガス、通信等の申し込みを完了させられます。
利用者は引っ越しのための様々な手続きをする必要がなくなり、引っ越し手続きを素早く簡単にに終わらせることが可能です。
また、申し込みを受け付けた自治体や民間業者は、利用者の情報を再度入力したり、確認したりする手間やコストを削減可能になっています。
ブロックチェーンと引っ越しの将来性について
ブロックチェーンの活用が不動産等の引越し業界、インフラサービスその他に積極的に活用されれば、多くの手続きを省略することができて、もっと簡単に手軽に引っ越しが出来るようになることでしょう。
旅行に行くような感覚でスマホで簡単に引っ越しが出来るようになるかも知れません。
そうなれば、物件の流動性も良くなり、引越し費用自体もかなり抑えられるようになってくると予想されます。