仮想通貨(暗号資産)Curve DAO Token(CRV)の特徴
仮想通貨(暗号資産)の投資はコインによっては、流動性が低く投資対象としてリスクが大きいものもあります。
その流動性の改善に注目したプロジェクトが「Curve Finance」の「Curve DAO Token(CRV)」です。
今回はこの「Curve Finance」と「Curve DAO Token(CRV)」について解説していきたいと思います。
Curve DAO Token(CRV)のアウトライン
発行上限 | 33億枚 |
特徴 | ステーブルコインのためのDEX |
発行開始 | 2020年8月 |
コンセンサスアルゴリズム | デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク |
Curve DAO Tokenとは、DEX(分散型取引所)を提供するDeFiプラットフォームであるCurve Financeで利用される仮想通貨(暗号資産)です。
Curve Financeは自動マーケットメイカー(AMM)を活用して流動性を管理します。
AMMを用いてDEXを構築するプラットフォームは他にも数多く存在しますが、DEXプロジェクトの多くは価格変動リスクに悩まされています。
仮想通貨(暗号資産)の元々の価格変動が大きく、流動性マイニングをしている間に価格が下がる怖れがあります。
そこで、Curve DAO Tokenでは、テザー(USDT)・USD Coin(USDC)・Daiなど、アメリカドルに価格をペッグさせたステーブルコインを流動性マイニングに導入しています。
このことにより、価格変動のリスクを回避できます。
また、分散型取引所Curveではステーブルコインを非常に低い利率で取引できます。
Curve DAO Token(CRV)の特徴
Curve DAO Token(CRV)の特徴について挙げていきます。
インパーマネントロスが低い
ステーブルコインを流動性マイニングに採用することでインパーマネントロスが低いです。
Curve Financeの流動性プールは、レートが安定しているステーブルコインで構成されています。
ですので、他の仮想通貨(暗号資産)と比較して急激な価格変動が起きにくくなっています。
取引手数料が安い
仮想通貨(暗号資産)の交換の手数料をかなり安く抑えられます。
その手数料は他の有名どころのDEXの1/10程度です。
これは、ステーブルコインとの取引に特化しているからです。
AMMの仕様上、仮想通貨(暗号資産)の交換の際にスリッページ(注文レートと約定レートの間に乖離が生じること)が発生することがありますが、Curve Financeを利用することで効率的にステーブルコインを交換ができます。
Curve DAO Token(CRV)の今後
Curve DAO Token(CRV)の将来性について挙げておきたいと思います。
色々なチェーンと提携している
Uniswapなどはイーサリアム系統のコインに限定されますが、このCurve Financeは幅広い通貨に対応しています。
様々なチェーンと提携を行っており、イーサリアムをはじめアバランチ・ファントム・ポリゴンと言ったチェーン上での取引も可能になっています。
これらのチェーンではガス代と呼ばれる手数料が非常に低額であるため、手数料を抑えた取引をすることが可能になります。
流動性プールに預け入れたトークンのレートが急激に変動した際に発生する損失