流動性プールとは?わかりやすく解説します

流動性プールとは?わかりやすく解説します

投資市場で大切なことと言うのは、価格などのレートです。

買い攻めなら安く、売り攻めなら高い、という時に仕込むのですが、このレートを決める重要な要因の一つに流動性があります。

全ての市場には買い手と売り手が存在していて、そのバランスがとれているからこそ、健全な取引が可能になっています。

仮想通貨(暗号資産)の場合、過熱気味になり、高騰する通貨がある一方、流動性がなくなり消えてしまったものも数多く存在しています。

今回は、DeFiの要である「流動性プール」について解説していきたいと思います。

仮想通貨(暗号資産)における流動性

流動性プールの解説の前に、仮想通貨(暗号資産)の取引における流動性について簡単に振り返っておきます。

仮想通貨(暗号資産)は、24時間365日取引が行われています。

レートが変動するということは、売買が行われていることで、これを流動性と言います。

頻繁に取引が行われている状態を流動性が高く、取引が少ない状態を流動性が低いと呼びます。

通常は、このレートの変動が高い方が取引が成立しやすい状況ということになります。

すべての仮想通貨(暗号資産)のプロジェクトというのは、この流動性が高いことを良い傾向と見て投資家もそこに目をつけて投資をしていきます。

分散型取引所(DEX)に不可欠な流動性プール

流動性プールは分散型取引所(DEX)に預けられた仮想通貨(暗号資産)のトークンの集合を指します。

DEXでは、流動性を高めるために、LP(Liquidity Provider)(流動性提供者)があらかじめ2つのトークンを1:1の比率で同額ずつ組み合わせて流動性プールに預けて市場を形成します。

その後多くのユーザーや投資家が預けることで流動性が高まると、流動性プールを相手に取引を行うことが出来ます。

この時にスマートコントラクトがプログラミングされていて、自動マーケットメイカー(AMM)により、全ての取引が自動的に流動性プール内の複数のトークンの合計値を、常時一定にするように設定されてレートも自動的に設定されます。

イールドファーミングが流動性プールの根幹

DEX側は一定の流動性がないと運営ができませんから、LPからトークンの提供を受けるために報酬を用意します。

流動性プールに2種類のトークンを提供することでLPトークンが発生します。

LPトークンをイールドファーミングすると流動性の提供を続ける限り報酬がもらえる仕組みになっています。

イールドファーミングは、仮想通貨(暗号資産)を預けて流動性を提供することで報酬を得るシステムを指します。

例として、パンケーキスワップでは、そこに2種類のトークンを提供するとLPトークンがもらえます。

もらったLPトークンをイールドファーミングすると、流動性の提供を続ける限り、報酬として「CAKE」がもらえます。

さらにCAKEをステーキングとして預けることで、CAKEに利益が発生するという複利の運用が可能になります。

LPトークンのイールドファーミングは、場合によっては年利100%を超えることも魅力です。

まとめ

流動性プールは、DeFiを支えるテクノロジーの中心となるものです。

そして、この流動性プールの土台となるのが、イールドファーミングです。

イールドファーミングにより十分なトークンが集まり、魅力あるDeFiサービスが上手く軌道に乗れば、関連するトークンが値上がりして、プラットフォーム内に好循環が生まれます。