暗号資産スカイ(SKY)の特徴
暗号資産におけるDeFiプロジェクトというのはいくつもありますが、理想はあるものの、短期間でその構想が崩れてしまうものも少なくありません。
そんな中で、規模を確実に大きくしているのが、「スカイ(SKY)」です。
今回は、この「スカイ(SKY)」について解説していきたいと思います。
スカイ(SKY)のアウトライン
| 発行上限 | なし |
| 特徴 | DeFiの拡張性やガバナンスの課題に対応 |
| 発行開始 | 2024年9月 |
| コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ステーク |
スカイ(SKY)は単なるステーブルコイン発行ではなく、ブロックチェーンの垣根を超えた金融の共通基盤を構築する目標を掲げたDeFiプロジェクトです。
2014年に創設されたMakerDAOから発展したプラットフォームで、分散型ステーブルコイン「DAI」の発行と、ガバナンストークン「MKR」を通じたDAO(分散自律組織)の運営の先駆者でした。
しかし、DeFi市場の拡大とともに、よりスケーラブルで規制対応力の高い仕組みが求められるようになり、2024年に新しいステーブルコインとしてDAIからUSDSへ、新しいガバナンストークンとして、MKRからSKYへグレードアップしています。
スカイ(SKY)の特徴
スカイ(SKY)の特徴を挙げていきます。
分散型ガバナンスとエコシステムの拡張
プロトコルの中核である分散型ガバナンスを維持しつつ、スケーラビリティを高めるための構造改革が行われています。
独立したガバナンスを持つサブエコシステムの「Sky Stars」を導入し、特定の専門分野(DeFiレンディングや資産のトークン化)に特化して自律的に運営をしていきます。
これにより、メインプロトコル(SKYプロトコル)の意思決定の負担を軽減し、エコシステム全体の急速なイノベーションと成長を可能にしています。
技術とスケーラビリティの向上
「SkyLink」という、イーサリアムのメインネットと、主要なレイヤー2ネットワークをシームレスにつなぐマルチチェーンソリューションにより、広範囲なDeFiエコシステムへの対応と使いやすさの改善を目指しています。
スカイ(SKY)の今後
スカイ(SKY)の将来性について挙げておきたいと思います。
すでに実績がある
リブランディング前から、DeFiカテゴリーで最も長い歴史を持ち、最も使われるプロダクトの一つとして実績を積み上げています。
現在、TVL(預かり資産)は、約1兆円相当、年間300億円相当の利益を生み出しています。
また、DeFi業界で初となるS&Pグローバルの信用格付け(B-)を取得し、機関投資家からの信頼を得た数少ないプロジェクトとして注目を浴びています。
モジュール化されたエコシステム
「Sky Stars」により、プロトコルの中核から独立した組織として機能し、特定の分野などで迅速なイノベーションを推進できます。
これにより、エコシステム全体が分散性を保ちながら、マーケットの変化に素早く対応し、多様なDeFi商品を提供することが可能になります。
RWA(リアルワールドアセット)の継続的な取り込み
MakerDAO時代から推進されてきた、米国債や不動産などの現実資産を担保に組み入れる戦略は、USDSの安定性と収益源を強化しています。
これにより、DeFiと伝統的金融の架け橋としての地位が確立され、より強固な基盤が築かれていきます。












