仮想通貨(暗号資産)Pyth Network (PYTH)の特徴
仮想通貨(暗号資産)の分野では、DeFiは知名度があるものの、まだ一般的には馴染みがありません。
今後、知名度の向上と継続的な成長が見込まれているDeFi分野で、注目されているのが「Pyth Network (PYTH)」です。
今回は、この「Pyth Network (PYTH)」について解説していきたいと思います。
Pyth Network (PYTH)のアウトライン
発行上限 | 100億枚 |
特徴 | 分散型のクロスチェーン型データオラクル |
発行開始 | 2023年11月 |
Pyth Network (PYTH)はソラナのブロックチェーン上で機能する分散型のクロスチェーン型データオラクルです。
ブロックチェーン環境における、高品質な金融データへのアクセスを民主化することを目的とした分散型プロトコルです。
株価や為替・商品レートなどの重要な金融情報には、通常銀行などの機関投資家しかアクセスできませんが、Pyth Networkでは、このようなデータをより幅広い利用者が利用可能にすることで、金融データアクセスの領域における公平性・透明性の環境を促進しています。
Pyth Network (PYTH)の特徴
Pyth Network (PYTH)の特徴を挙げていきます。
高速で低コスト
Pyth Networkでは、中間業者などから購入したデータを流用するのではなく、各々のノードで独自データを管理して、オンチェーンで直接公開していきます。
このシステムによって、ユーザーにとっての仲介コストがなくなり、ネットワーク上の渋滞もなくなるので、高速で低コストなデータを提供が可能になっています。
信頼性が高い
Pyth Networkではデータ提供者に報酬を与えるシステムで、提供データを元に、統合された価格データを出しています。
既存のオラクルネットワークと比較すると、サードパーティーではなく、ファーストパーティーからのデータを元に価格データを公開しているので、信頼性が高いと言えます。
アクセス性が高い
Pyth Network経由で数千の価格データにアクセスが可能になっています。
Pyth Networkはソラナを基盤にしており、データ処理速度が速く、手数料が安く済むことから、従来のオラクルと比べて桁違いのアクセスが出来るようになっています。
Pyth Network (PYTH)の今後
Pyth Network (PYTH)の将来性について挙げておきたいと思います。
報酬の強化
Pyth Networkでは、パブリッシャーに対する報酬がキモになります。
パブリッシャーとは、即時に正確なデータを提供すると報酬が得られる利用者のことです。
Pyth Networkでは、前述のとおり、ファーストパーティーの情報を使用しており。このシステムにより、価格データの信頼性の高さを担保しています。
魅力的な報酬として拡大されて、より多くのパブリッシャーの参入を促すことで、価格データの正確性の向上につながっていきます。
その循環によってオラクルネットワークとしての信頼性が高まり、Pyth Networkへの注目が集まってくると思われます。
マルチチェーンの拡大
Pyth Network (PYTH)では、複数のブロックチェーンのプラットフォームにへと拡大し、DeFiにおける汎用性を高めることが考えられています。
この拡大は、より幅広いブロックチェーンネットワークへと統合するための動きとなります。
このようなマルチチェーンの拡大は、影響力を高めていくでしょう。
ブロックチェーン外のデータを、スマートコントラクトなどブロックチェーン上に取り込む役割を果たすサービスを指します。