仮想通貨(暗号資産)API3の特徴

仮想通貨(暗号資産)API3の特徴

ブロックチェーンやスマートコントラクトは、原則としてブロック上に記録されていないデータにはアクセスできません。

ですが、システムを稼働するうえでは外部の情報が必要となるケースが多く、外部との橋渡しをする役割(オラクル)が必要になります。

この分散型オラクルのオープンソースプラットフォームが「API3」です。

今回は、この「API3」について解説していきたいと思います。

API3のアウトライン

発行上限1億枚
特徴分散型オラクルのオープンソースプラットフォーム
発行開始2020年

API3とは、株価や天気などの実世界のデータとブロックチェーンを繋ぐ分散型オラクルのオープンソースプラットフォームです。

イーサリアムブロックチェーン上に構築されており、APIプロバイダーが独自ノードである「Airnode(エアーノード)」を操作することで分散性を向上させています。

API3の開発者は、以前、チェーンリンクの開発に携わっていましたが、チェーンリンクはネットワークに参加している人の上位が利益を独占している構図があるので、それをより分散して、誰でも利益が渡りやすいようにという目標があります。

API3の特徴

API3の特徴について挙げていきます。

APIのプロバイダーが運営

API3のノードをエアーノード(Airnode)と言っています。

エアーノードは、任意のAPIプロバイダーが無料利用ができる完全なサーバーレスのオラクルのノードであり、日常の管理は最小限で済むようになっています。

コアの分散

API3は、ユーザー、仮想通貨(暗号資産)の専門家、プロジェクトパートナーのオープンソースで管理されているプラットフォームです。

プラットフォームではAPI3トークンをAPI3保険ステーキング契約することが出来て、安全性に配慮してある設計となっています。

分散型セーフティーネット

API3は保険の選択が可能で、それがセーフティーネットとしてネットワーク上で働くことになっています。

分散型のプラットフォームでは、自動で機能しますが、外部からのハッキングや誤作動などの取引に対して、ユーザーが安心して取引できる環境が作られています。

API3の今後

API3の将来性について挙げておきたいと思います。

EEAに加盟

EEAは、エンタープライズイーサリアムアライアンスと言って、イーサリアムのプロジェクトを社会に適用させようという団体であり、JPモルガン・マイクロソフト・インテルなどの世界的企業が加盟しています。

API3はEEAに加入したことで、今後、イーサリアムを使ったネットワークでも取引速度や手数料の改善と言うような仕組みを取り入れていくと予想されます。

大手のベンチャーキャピタル等の出資を受けている

API3は有名ベンチャーキャピタル等から出資を受けていることは注目すべき点です。

#HASHED・Matic・PANTERA・EMURGOなど、他の有名な仮想通貨(暗号資産)のパートナーとも提携しています。

チェーンリンクの先行

ライバルの仮想通貨(暗号資産)にチェーンリンク(chainlink)があります。

時価総額ランキングでも上位であり、その牙城を崩すのは簡単ではありませんが、API3はエアーノードの仕組みを作っていて、チェーンリンクより分散性が高く、ネットワーク参加者により多く利益がいく仕組みとなっています。