NFT詐欺に注意をしよう
最近は、多くのメディアで「メタバース」・「Web3.0」・「NFT」などの言葉を聞くようになりました。
「盛り上がりが最高潮になる今がチャンス」とばかりに参入するユーザーも多いのですが、よくわからないまま参入して詐欺に引っかかってしまうというケースもよく聞きます。
NFTの詐欺も増えてきているので、今回は詐欺に遭わないために注意点を解説していきたいと思います。
NFT詐欺の事例と対策
代表的な詐欺事例と対策方法を挙げていきます。
検索での偽サイトの表示
検索して上位に表示されれば、本物のサイトではないかと普通に考えますが、本物ソックリの偽サイトが上位に表示されることもあります。
広告料を払って、広告を利用することによって、簡単に上位表示させることが出来ますので、注意が必要です。
対策としては、サイトのURLの確認をしておきましょう。
MetaMaskなら「metamask.io」、OpenSeaなら「opensea.io」が正規のドメインです。
ブックマークしておいて、そこからアクセスしておくのも良いでしょう。
OpenSeaでの偽コレクション
有名コレクションの偽ページを作成して、本家のコピーデータを高値で売り抜きます。
購入しても価値がありませんから、所持していても意味がありません。
対策としては、公式コレクションを示す青のチェックマークを確認します。
ニセのページではこの青のチェックマークがなかったりしますので、注意しましょう。
ちなみに、コレクションによっては、この青色チェックマークを元々付けていないものもあり、この場合は、区別は困難になってしまいます。
ダイレクトメールの送りつけ
DM(ダイレクトメール)を使った詐欺はどの分野でも非常に多いです。
DMはTwitterやDiscordなどのツールが利用されます。
DMからのリンクをクリックすると、偽サイトに誘導されたり、個人情報が盗まれたりします。
また、リンクをクリックするとウォレットに接続され、ウォレット情報を盗まれるケースもあります。
ウォレット情報が盗まれると、中に入っている資産は全て盗まれてしまいますので、注意が必要です。
対策としては、基本的にはDMは無視するといったことが有効です。
スパムNFT
OpenSea等でNFTが勝手に送られてくることがあります。
これは、受け取り側の資産を盗むために作ったNFTです。
詐欺グループがブロックチェーンのアドレスを追跡して、勝手に送りつけているのではないかと考えられています。
触るとウォレットから資産を盗まれる危険性があります。
対策としては、触らないということが最善な方法です。
NFTプロジェクト詐欺
NFTプロジェクト自体が詐欺というケースです。
「ラグプル」」と呼ばれていて、詐欺グループの運営者に資産を全部盗まれることを指します。
ラグプルには2種類が存在しています。
ハードラグ
NFTの公式サイトをリリースした後に突然サイトやSNSなどが消滅します。
ハードラグが起きると、そのプロジェクトの信頼性が全く無くなってしまうので、NFTの価値がゼロになってしまいます。
ソフトラグ
運営側の発信が明らかに減ってきてプロジェクトがストップしてしまい、NFTが自然消滅してしまいます。
ただ、ソフトラグの場合、最初から詐欺目的だったのか、運営がうまくいかなくなって消滅したのかの判断は難しいです。
対策としては、徹底的に調べ上げて、将来性があるかどうか確認することと、無名のプロジェクトには参加せずに見送るという方法です。
まとめ
NFT界隈には、色々な詐欺があり、完全に身を守るのはかなり難しいものです。
ですので、個別に対応するのはもちろんのことですが、大局的に考えて資産を守ることを考えておきます。
接続する端末を分けておく
NFT売買に使う端末を用途別に分けておきます。
例として、NFT売買をするためにウォレットに接続するのはPCのみにしておきます。
タブレットやスマホでは、情報収集や作品閲覧など、ウォレット接続なしで出来ることだけに使います。
こうすれば、外出中にスマホ経由でウォレット情報が盗まれたり、小さな画面でのチェックミスをする可能性を下げられます。
ウォレットを分ける
複数のアドレスを保有して、日常のウォレットと保管用ウォレットなどの用途別に使い分けをしておきます。
高額な作品やお気に入りの作品は、保管用ウォレットに入れて別管理します。
万が一、日常用が詐欺にあってアドレスを盗まれた場合でも、保管用ウォレットは無傷で済みます。
余剰資金で行う
投資の基本は余剰資金で行うことです。
失ってもいいぐらいの資金で行うようにしましょう。