ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンは、よく仮想通貨(暗号資産)とセットで語られることが多いですが、「ブロックチェーン=仮想通貨」というわけではありません。ビットコインを筆頭とした仮想通貨にブロックチェーンの技術が活かされている為、仮想通貨を例とした話題が多いだけです。では、ブロックチェーンとはどういった技術なのでしょうか?分かりやすく解説していきます。
従来のデータ管理とブロックチェーンの比較
よりブロックチェーンをイメージしていただきやすいように、まずは従来のデータ管理とブロックチェーンによるデータ管理の違いから見ていきましょう。
従来のデータ管理(中央集権型システム)
これまでのデータ管理の方法というと、管理者(サービス提供者)やデータを保管する立場(サービス利用者)が存在しました。イメージとしては以下の通りです。
クラウド型のデータ管理サービスを例を挙げると、GoogleクラウドやiCloud・Dropboxなどといったサービスが筆頭となります。これらのサービスの特徴は、個人でデータを管理したり、特定のユーザーとデータを共有することができます。
共有したデータは改ざんされたり削除されてしまうケースもあります。ほとんどのサービスは復旧させることができますが、1つの管理者(サービス)に依存する形となっています。簡単にまとめると「サービスを提供する側と利用する側」との形で成り立っているわけです。
これを「中央集権型のシステム」といいます。
ブロックチェーンによるデータ管理(自律分散型システム)
対するブロックチェーンによるデータ管理のイメージが以下の通りです。
ブロックチェーンでは多数の参加者が取引を行いますが、暗号化されたデータをそれぞれのシステムが管理する体制となります。
取引履歴をそれぞれがコピーしている為、データの改ざんを許さず、公正な取引履歴が記録されています。また、特定の管理者によって保管されているわけではないので、データを消去することもできません。
より公平なデータ保管ができるのがブロックチェーン技術
従来の中央集権型のデータ管理とブロックチェーンによる管理の違いが、ここまでの解説の通りです。ブロックチェーンは、特定の管理者やデータベースに依存することなく、データを保管することができます。
ブロックチェーンの特徴としては、
こういったものがあります。管理側の都合でデータの改ざんが行われたり、誤ってデータを消してしまうといったリスクがないのがブロックチェーンの特徴であり、メリットというわけです。
ブロックチェーンの記録データは全て残る
ブロックチェーンは、データの改ざんができない・削除することができない・全てのやり取りが記録されるといった特徴がある為、データのやり直しがききません。
現在のデータの保管方法(中央集権型)だと、システム障害やハッキングが行われてしまった場合、データに大きな影響を及ぼしてしまいますが、ブロックチェーンならデータが分散されている為、データの改ざんや削除される恐れが今よりも少なくなります。
・特定の管理者に依存しない
・データが改ざんされない
・取引の履歴が消されない
・システムダウンが起きない
・壊せないネットワーク