仮想通貨(暗号資産)の「ステーキング」とは?わかりやすく解説します
新しい仮想通貨(暗号資産)の殖やし方の一つに「ステーキング」があります。
「ステーキング」は、特定の仮想通貨(暗号資産)を保持することで、その見返りとして仮想通貨(暗号資産)をゲット出来るという仕組みのことです。
今回は、このステーキングについて解説していきたいと思います。
仮想通貨(暗号資産)のステーキング
「ステーキング」は、特定の仮想通貨(暗号資産)を保持することで、リターンとして仮想通貨(暗号資産)を得られる仕組みです。
一定額以上・一定期間以上を預けておくことで、その仮想通貨(暗号資産)のコンセンサスアルゴリズムや仮想通貨(暗号資産)のコミュニティーの運用に関与して、その対価として一定の利率の仮想通貨(暗号資産)を得ることが出来ます。
ステーキングの仕組み
コインを保有しているだけで利益が得られる仕組みは、コンセンサスアルゴリズムが関与しています。
例としてリスク(LSK)で説明していきたいと思います。
リスク(LSK)のコンセンサスアルゴリズム
仮想通貨(暗号資産)のリスクは、「DPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)」という方式を採用しています。
「DPoS」は、取引記録の承認作業を、「デリゲート」と呼ばれる人等に外部に委託するような形式をとり、実際の作業を誰に任せるかということを、リスクの保有者が投票で決めることになっています。
取引承認を任せたいデリゲートへ投票する
投票のシステムについて簡単に解説します。
デリゲートは、リスクのネットワーク上において、ブロックの生成と承認する代表者です。
投票する人は、リスクの保有量によって投票の重み付けが行われます。
多くのリスク保持しているほど投票結果に反映されてきます。
投票人にも利益が分配される
投票が終わると取引承認作業が行われます。
ビットコインなどのマイニングに対して、「フォージング(鍛造)」と呼ばれます。
フォージングが終わると、その報酬として新規発行のリスクがデリゲートに払い出されます。
そして、デリゲートは、その報酬の中から、自分に投票してくれた投票人にリターンとして、リスクを支払います。
これが、ステーキングで得られる仕組みとなっています。
ステーキングのメリット
ステーキングのメリットをいくつか挙げておきたいと思います。
取引無しで仮想通貨(暗号資産)の保有量が増える
銀行の利子みたいなもので、その利率は高いです。
少なく見積もっても0.1%以上で、高ければ10%弱ということもあります。
何もしなくて保有量が増えるということは、楽と言えるでしょう。
ネットワーク構築に参加出来る
ステーキングは、ブロックチェーンのネットワークの構築に必然的に参加することになります。
直接ネットワークに参加するという機会はめったにないものです。
ステーキングの意義は、これだけでもあることでしょう。
長期保有の動機づけになる
仮想通貨(暗号資産)での投資は、通常は買い溜めて売りさばくところにあります。
仮想通貨(暗号資産)の価値の乱高下により、手放しくなることもあるでしょうが、ステーキングがあることで、短期売買の抑制の効果があります。
ステーキングのデメリット
メリットの一方デメリットも存在します。
報酬金額の予想がつかない
投票結果が投票対象であるデリゲーターが選出されなかった場合、報酬が得られない可能性があります。
また、利率は一定ではありません。
リターンの予想がつきにくいという欠点があります。
仮想通貨(暗号資産)自体の売買ができない
ステーキングは、一定期間仮想通貨(暗号資産)を預けておくことで成立するために、売買したい時に取引が自由に出来ません。
もし実施した場合は、ステーキングの停止となってしまいます。
また、取引所によっては、資産が動かせない期間が一定期間存在します。
ステーキング対象の仮想通貨(暗号資産)の価値が下落することもある
これは、ステーキングに限ったことではありませんが、対象の仮想通貨(暗号資産)の価値が大きく下落した場合に、ステーキングで保有量を増やしてもトータル的に資産として減ってしまう可能性があります。
仮想通貨(暗号資産)のステーキングに向く投資家
ステーキングに向く投資家というのはどんな人か解説します。
長期的に保有する投資家
ステーキングは、基本的に長期で保有していないと資格がなくなるため、最初から長期投資を考えている人にはオススメです。
安定して資産を増やしたい投資家
仮想通貨(暗号資産)の短期売買での取引は、時として大きなマイナスを被ることもあります。
ですが、ステーキングでは、比較的安定的に仮想通貨(暗号資産)を増やすことが出来ます。